かごめかごめ

かーごーめ かーごーめ

 

 真っ黒な髪の女の子が暗い夜道を歩いている


かーごのなーかのとーりぃは


 ズズッズッと女の子の軽い声や身長とは不釣り合いなカマを引きずっている


いーついーつでーあーう


 女の子は綺麗に口角をあげた


よーあーけーのばんに


 透き通るような白い肌と闇のように黒い髪とすっとあがった口角


つーるとかーめがすーべった


 非日常の美しさに人々は動けなくなる


うしろのしょうめん・・・


 振り上げられたカマから逃げる術など存在しない


だぁーあれ?

 

 ざっと振り下ろされたカマにゴトリと落ちた首


かーごめ かーごーめ かーごのなーかのとりぃは いーついーつ

 でーあう よーあーけのばんに つーるとかーめがすーべった

うしろのしょうめん きおつけて


 少女は少しだけ楽し気に歌いながら闇にまぎれて消えていく


あなたのくーびをかりにいくーうしろの やーみはめかくしに


     うしろのしょうめんだぁーあれ?




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る