依存愛

グラスハピネス

第1話1

今日も私は貴方を想う。

今何を考えているのだとか、何しているのだろうかだとか。

貴方のことを考えるだけで目の前にあるパソコンの右下に表示された時刻はいつの間にか過ぎているのです。


貴方を想うときにまず私の目には貴方の後頭部が必ず写し出されるの。

私はそんな貴方に話しかけないでただじっとそれを見つめるわ。

そう、私から話しかけなくても貴方はこうやって必ず私のほうを振り向いてくれるから。

その瞬間がたまらなく愛おしくて嬉しくて、貴方が好きなのだと実感するわ。


少し癖のついた綺麗な黒髪。

最近髪は切っていないのか、前髪が伸びていて目に引っかかっているわ。

その伸びた前髪を私はよく触ってしまうの。

だってすごく反応が可愛いんだもの。

彼は恥ずかしがり屋さんだからすぐに頬を赤く染めて、同時に耳も真っ赤になるの。ふふ、可愛いでしょ。

だからつい私はその反応が見たくてからかっちゃうのだけれど、やっぱり彼のほうが一枚上手だわ。

私の手首を拘束して、じっとその大きくて二重まぶたの彼の瞳が私の動きと心臓の鼓動を止めてしまうの。

この瞬間がたまらなくなる。

だって彼の目には私しか映っていないから。

それを実感できるから。

私は貴方のもの。そして、貴方は私のもの。



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