第8話 天界会議

天界には命を失った色々な神様達が集まってきます。ある時、牛の神様は言いました。「いたずらの神には、相当痛い目にあわされたわい。幾万の同胞が殺されたが、まぁそれは命の流れだからいいとしても、現世でお返しできなんだのは悔しいのう。」鶏の神様もいいました。「そうですよ。私なんて卵を全て取られてしまうんですよ。全くなされるがままとはこのことです。ちょっとした仕返しの一つもしたくなりますわ。」「いたずらでお返しするということはどうかね?」「是非そうしましょうよ」そうこうしている内に話がまとまり、天の神様に相談してみることにしてみました。天の神様に向かって、牛の神様はいいました。「現世でいたずらの神にはたいぶいいようにいたずらされたもんで、ちょっとお返しをしてやりたいのだがどうだろうか」天の神様はいいました。「みなはどう思っているのか、少し聞いてみよう。」そういうと天の神様は皆に声をかけ話を聞いていきました。草の神、花の神、虫の神、土の神、ライオンの神など色々な神に聞いて回りましたが、いたずらの神は天界にはほとんどいませんでした。現世であまり死ななくなったので天界には来ないようです。天の神様は言いました。「ふむ。みな概ね同意のようだし、少しお返しをするのもいいだろう。」「いたずら返しとして、いたずらの神の卵を隠すことにしよう。」

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