3、夜の闇と招かざる客《2》

――とある深更。

王宮の奥深くで蠢く、黒い影があった。



影たちは、とある部屋に向かっていた。

その影たちが王宮の廊下にポツポツと僅かに灯る、ロウソクの灯りを不自然に揺らす。

やがて、彼らは目的の部屋へたどり着いた。

一人がそぉっとドアを開けると、皆、音もなく、貴人の眠る天蓋付きのベッドに近づく。

そうして、れる定位置についたとき。

影たち――――夜の闇に人知れず放たれた暗殺者たちは、任務を遂行しようと剣を貴人へ振りかざした。

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