第35話 たとえば20万字を超える小説は

 20万というのはたとえです。10万でもいいし、50万でもかまいません。要は、やけに長い小説と考えてくれればかまいません。

 もちろん、そういう小説に思う所があってこれを書いているわけです。

 というのも、そういう小説って、書きたいことがブレていないだろうかということです。もうちょっとわかりやすいだろう言いかたをすると、「小説ではなく、になっていはいないか?」ということです。

 ここで、例として二つ挙げてみます。サ○エさんとドラ○もんです。どちらも超長寿番組です。では、それらはがあるかというと、ありません。一話一話を基本的には単独で観ることができます。エピソードというのはこういう一話一話にあたるようなものと考えてもらえればいいかと思います。一貫したなにかがまったくないかというと、まぁたしかにそんなこともなく、はだいたい一貫してますが。

 もっと簡単に言うと、「それって一つの話ですか?」ということです。


 ネタや設定、キャラへの愛着から、書き続けることもあるようです。ですが、それは小説(カクヨムですので)を書く理由なのでしょうか?

 小説はテーマやメッセージや書きたいことがあって、それを書ききったら終わる。それを前提にしていいのではないかと思います。もちろん、その上で連作にするという選択肢はあります。


 ちょっとこういう言いかたをしてみましょう。「誰々を書き続けたい」という希望があったとします。さて、ではその誰々は人物でしょうか? 「人物だからこそ書き続けたい」という声もあるでしょう。でも聞いてみましょう。本当に人間扱いしていますか? あなたがとしてしか扱ってはいませんか? 設定や道具やガジェットなにかとしてしか扱っていないのではありませんか?

 先にも書いたようにキャラクターは機能を果たすために設定されます。ならば、それですらないというキャラクターのありかたはいったいどういうものなのでしょう? 答えは「」です。「何者でもない」ではなく、「なにもない」です。

 さて、サ○エさんとドラ○もんの話にすこし戻りましょう。これらは長く続いているものです。さて、ではそのキャラクターは? かなりはっきりとを持っています。むしろ、そこだけに注目して続いています。そして、そこには続けるも存在しません。まぁ、理由はあるのかな。お金という。

 そうですらない、長い投稿小説とはどういうものでしょうか。なにもないものに基づく、長い文字列ですから、それはやはりものです。


 まぁ、カクヨムですから、こういうことを書いてもしょうがないのですが。

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