第9話タイトル
皆さん、タイトルには悩んでいるだろうと思いますが。
どのようなタイトルにするかは、おそらく次のようなものがあるだろうと思います。
+ 作品の中の一文、あるいは一文の一部を取り出す
+ 作品を超要約したもの
+ 完結後の状況などをタイトルにする
+ 作品の内容と矛盾する、あるいは皮肉になるような感じのもの
+ 興味を惹くようにする。おそらくはタイトルの意味はわかりにくいか、意味はない
+ 意味をもたないもの
一文を取り出すとか超要約は、正統派だろうと思います。小説ではありませんが、「タイトルは一番短い要約」と言われたりもします。ただ、それだけに、内容を予想させたりという目的は達成できても、遊びがありません。
それと、最近(?)はやりの、内容を説明しちゃってるようなもの。これはちょっと論外ですね。理由は単純で、じゃぁそのタイトルだけでいいよ。中身は書かなくて構わないとなりますから。
私は、完結後の状況や内容と矛盾する、皮肉になってるというやりかたをとることが多いかと思います。ちょっと遊んでいますが、私の書いたものに慣れた方には、一文取り出しや超要約と同じ働きもしているかと思います。また、それとともに、書いた作品の内容に対して実際のところ私がどう考えているかを伝える役目も果たしているかと思います。
この4つは、多少立ち位置に違いはあるとしても、「タイトルも作品の一部」という点では同じかと思います。
タイトルの意味がわかりにくいというものとしては、先にも書いた(\漢字)+の(\カタカナ)+というのが最近は多いかと思います。個人的にはこれに限らず、興味を惹きそうだけど意味がわからないというのはタイトルとしては最悪だと考えています。作品をを読んでも、まあ(\漢字)+のところは、そういう流れで来てるのかなぁと思えても、(\カタカナ)+の部分がさっぱりわからないとかあります。あるいはたまに逆とか。
最後の意味をもたないものは、場合によりますが、最高ですね。タイトルの文字列として意味を持たないというのもありますが、作品に対してのタイトルとして意味を持たないものもあります。作品に対してのタイトルとして意味を持たないというのは、作品の内容と矛盾するようなものなどと同じように、タイトルも作品の内容も合わせて一つの作品になります。まぁ、うまくやればという条件はつくかもれませんが。
対して、タイトルの文字列として意味を持たないものというのは他のものと比べて扱いとかタイトル付けとして難しいところがあります。単純なところとしては、自分の作品リストを見ても、「どれがどれだっけ?」となるとか。または、それと同じ感じで読み手も「どれがどれだっけ?」になってしまうとか。たとえばこの項のタイトルを「LYiWwOe8dF0U」としたとします。また創作雑感の各項のタイトルも同じようにしたとしましょう。わけわかんなくなります。
ただ、これも使えないということではありません。(\漢字)+の(\カタカナ)+とかも使えるのですが、作品の中から一貫してナンセンスを通している場合、これはこれでタイトルとして意味を持ちます。あ、ちょっと書いとく必要があるかもしれませんが、ナンセンスは文字通りのナンセンスです。意味がまったく通らないとか。不思議の国のアリス、鏡の国のアリス、ドグラ・マグラなんかはそっち方面、あるいはそっちに近い内容です。ドグラ・マグラはタイトルもそういう感じ。
タイトルにかっこよさを求めるのもわかりますが、どの方法であっても、「タイトルも作品の一部」と考える必要があるかと思います。それがどういう形であるにしても。
蛇足:
論外キング: 内容を説明しちゃってるタイトル
論外キング次点: (\漢字)+の(\カタカナ) というようなもの
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