カクヨムWeb小説短編賞2019の最終選考結果を見た正直な気持ち

1作品だけかよ!


https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon5_result


……こんにちは、埴輪です!


コミカライズ前提とは言え、応募総数が5505作品、最終選考558作品から1作品のみしか選ばれないとなると……余りにも、余りな気がします!


昨今、小説のコンテンストは応募の敷居が大幅に下がりました。


カクヨムにしても、公開作品を登録するだけでOKですからね!


それだけに、応募総数は増えていく一方ですが、その中から選ばれる作品は限られており、「買い手市場」が加速していく一方であることは否めません。


私は応募の敷居が高かった頃から……原稿を印刷し、穴をあけ、綴り紐で結んだ上で郵送……応募を続けていますが、今更ながら、応募の敷居を越えることが、大きなアドバンテージに繋がっていたのではないかと思います。(今よりも応募総数は圧倒的に少なかったですからね……!)


その点、今は誰でも気軽に応募できるようになったので、応募総数は増加の一途を辿ると思いますし、一方で、受賞作数は頭打ちではないかとも思います。


……ここからは私の妄想ですが、いずれ、規定の★数やPV数を満たさない作品はコンテストに応募することができなくなるのではないかと思います。


実際、すでにカクヨムコンでは読者選考が採用されているため、結果的に、規定の★数やPV数を満たさない限り、最終選考には進めなくなっていますしね!


……こうした現状の中で、今までにない、新たな時代を切り開くような名作が見い出されるためには、選考者である読者自身が本当に面白いと思う作品を評価し、広めていくより他に道はないと、私は思います。


ここで、第5回カクヨムWeb小説コンテストの結果を見てみると、現代ファンタジー部門、SF・ゲーム部門の2部門で該当作がありませんでした。


つまり、現代ファンタジー部門、SF・ゲーム部門で読者選考に残った作品では、商売にならない=売れないと判断されたということです。


言い換えれば、読者が面白いと思った作品を、出版社は面白くないと判断したということですから、読者の方は「なぜこの作品が受賞しないんだ!」と署名を集めて抗議するぐらいのことが起きてもいいのではないかと思いますし、また、見方を変えれば、読者が面白いと思った作品でも、商売を考えると難しいということもあるものなのだと、粛々と受け止めることこそ、必要な態度なのかもしれません。


その一方で、自分は面白いと思わないけれど、多くの人が面白いと評価しているから、面白いに違いない……そうした評価が積み重なった作品が最終選考に残った場合、該当作なしという結果になるのも頷けます。


事の真相はわかりませんが、良くも悪くも、今の世の中、声を上げなければ何事も動かせない時代となっていることは事実だと思います。


大声を上げることも、声を荒げることも必要ではありませんが、良いものは良い、好きなものは好きと声を上げることで、救われるもの、救われる命もあるはずです。


小説で言えば、作品を読んで面白かったら、作者に面白かったと伝える……それだけで、作家は大いに救われます!(今は直接、伝えることができますからね!)


ささやかでも、自分の思いを伝えていくこと……それが、これからの時代を生きていく上で、一番大切なことなのかもしれません。

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