お祈りメール

こんにちは、埴輪です!


本日、某ゲーム会社から今後のご健勝とご活躍をお祈り申し上げられました!


……というわけで、再就職はお預けになりましたが、その時に感じたのは「届かなかった」と「ほっとした」という、二つの思いでした。


「届かなかった」というのは、自分の人生が結実する……そんな瞬間であり、新たなスタートラインでもあるその場所に手が届かなかったということで、世の中そんなに甘くないといいますか、それは今ではなかったということだろうと思います。


ただ、我ながら善戦したと思います!

私の人生ではこれ以上のことはできなかったと思いますし、ここまで来ることができたということは、今後の人生においても大きな励みになると思います!


……と、具体的な企業名を挙げていないばかりか、これまでの人生の歩みについても明かしていないことが多いにも関わらず、この思いを共感して頂こうというのはおこがましい限りですが、作家よりも前から抱いていた夢、見方によっては達成したともいえる夢、だけど十分ではなかった夢、心のどこかでは諦めてしまっていた夢……そんな夢に現実が肉薄することができて、本当に嬉しかったです!


その一方で「ほっとした」のは、夢が現実になることの厳しさを第三者から突きつけられた私は、その重圧について本当の意味で考えることになり、それが現実のものになったとしたら、小説を書くことも、FF14で遊ぶことも、何もかもを捨て去っただけでも足りないぐらいの時間や労力をつぎ込まないと、とてもついていくことができない、戦力にならないという思いを感じていたことも事実で、正直、これでいいのかという迷いがあったからです。


ですから、本日届いたお祈りメールは「優しさ」ではないかとすら思えます。

採用されることで経済面の問題は解決しますが、それ以外の部分は壊滅的な影響を受けることは間違いないく、これまで私が歩んできた足跡と照らし合わせれば、土壇場で私が何を優先するか……仕事か自分か……と言えば、自分であろうということが看破されたのではないかとも思いますし、その通りだと思います。


今回、小説家としてプロデビューすることよりも先に抱いていた夢に肉薄するという経験をしたことで、自分が本当にやりたいのことが作家であること、小説を書いて生きていくことであるということを、再認識することもできました。


これは何よりもゲームが大好きで、ゲーム中心の生き方をしてきた私としては、驚くべきことでもありました。


私が思うように生きていこうとするならば、作家という道しかないでしょうし、それが他の道を選ぼうとしてこなかったツケなのかと言えば、その通りです。


そんな生き方ができるほど世の中は甘いものではなく、それが分かっているからこそ、そうではない生き方をしているという人もいると思います。


また、夢を語るならそれに見合った努力が必要で、楽に生きるための言い訳として夢を語るようでは叶うはずもないと言われれば、ぐうの音も出ません。


――それでも。


世の中はそこまでも厳しく、自由に生きられない場所なのでしょうか?

怠けたり、横道に逸れたりしながら、夢を追いかけてはいけないのでしょうか?


……夢半ばの私には、これらの問いに答えることはできませんし、その資格もないのかもしれません。


それでも私にできることは、一日一日を精一杯生きていく……ただそれだけのことを、最後の日まで続けていくことだけです。


私はこれからも、夢を追い続けます。

自分なりのやり方で、時に休みながら、時に怠けながら、時に頑張りながら。

そして、最後の日まで夢が叶わなかったとしたら、もっと頑張らないといけなかったなと、でも悪い人生じゃなかったなと、そう思えるように生きていきたいです!

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