「勉強」編

休息という名のFF14三昧

ズートピア

こんにちは、埴輪です!


FF14パッチ3.4の実装、サーバーオープンまで数時間というこのタイミングに、「ズートピア」を観ました!


前から観たいと思っていたところ、スマホアプリのお試しで一作品観られることになり、これ幸いとズートピアを選択した次第。


スマホで観るとどうなのかな……と思っていましたが、問題なく楽しめました!


でもって。


この近況ノートの「勉強編」……うーん、もっと良い名前がある気もしますが……の始まりとして、ズートピアを観て感じたことを簡単に書きたいと思います!(簡単なのは、サーバーオープンが迫っているから)


なるべくネタバレのない方向で書いていきたいと思いますが、そのために抽象的な表現が多くなってしまうことは、ご了承ください……!


映像が素晴らしいのは元より、私はやはりシナリオが素晴らしかったと思います!

特に伏線とキャラクターについては、大いに見習うべき点があると感じました!


何気なく登場したアレに、そんな重大な意味が……というのが伏線の醍醐味ですが、それがそつなく、そしてさりげなく仕込まれている点は見事だと思います!


……自分が小説を書く時、最初から意図的に入れるものと、結果的に伏線になったものという、大きく分けて二つの伏線があるように思います。


前者はその意図が読まれてしまうと面白さが半減してしまったり、張り方が強引になってしまったりすることもありますが、物語には欠かせないものです。


一方、後者は物語の中に自然と溶け込んでいるものの、それを是とすることでストーリーが想定外の方向に転んで破綻するという危険性も孕んでおります。


理想は「自然でありながらも効果的な伏線」であることは間違いありませんが、それを考え出すことがどれほど大変なことか……!


その点、ズートピアは伏線が無理なく散りばめられており、それを伏線と意識しなくても、物語の展開が納得できるような作りとなっており、とにかく説得力があるのが凄いと思いました!


……痒いところに手が届く、と言いますか。

なので、伏線に気付いていた人は「やっぱりね!」となり、気付かなかった人も「そういうことだったのか!」となり、どちらでも楽しめるのではないかと思います!


これは、アニメ映画ということで子供から大人まで楽しめるように苦心した結果だと思いますし、これは小説においても大いに活用できると思います!


そして、登場するキャラクターが個性的なのはもちろん、そのキャラクターが物語に必要である、あるいは必要となるよう設定されているのは、凄いと思いました!


例えば……もう役目を終えたかと思われたキャラクターが再登場したり、何でもなさそうなキャラクターが、実は重要な役目を担っていたり……と、後者はキャラクター自体が伏線になっているという感じでしょうか。

ともあれ、これらのキャラクターが自然に配置されているのは見事だと思いました!


――伏線にキャラクター。

二つに共通するキーワードは「自然」で、それは無理がないということ。

これは読者がその世界に入り込むために、必要不可欠なことだと思います!

途中で「あれ?」と思った瞬間、読者は現実に引き戻されてしまいますから。


それを避けるためにも、とにかく物語やキャラクターは自然で、かつテーマを表現できるものではなければなりません。

早い話が、分かりやすいものを目指す必要があるということです!


もちろん、読者は十人十色ですから、同じ物語やキャラクターでも、分かる人がいれば分からない人もいるのが道理です。


ただ、分かる人はより表現を分かりやすくしても分かるはずので、多くの人が分かるよう気を遣うことは、決して間違いではないと思います!(話が単純とか、伏線がバレバレという評価は、ちゃんとそれが伝わっているということですし)


分かる人には分かる……そういう作品を書くのは、誰もが分かるような作品を書けるようになってからでも遅くないというのが、今の私の考えです!


でもって。


これでは余りにも抽象的なので、最後に主人公の両親……その台詞について、具体的に言及したいと思います!(ネタバレ注意!)


両親は警察官になりたいと夢見る娘に、「夢は叶わない」と説得します。

さらには、「夢は持っても良い。叶わないと分かっていれば」とまで言っています。

これは世の中の本音というか、現実を言い表している言葉だと思います!


一見すると酷い親のようにも思えますが、両親は娘の将来のこと……夢を叶える大変さはもちろん、夢を叶えた後のことまでを考えての台詞だったのではないかと。

夢を真剣に語る子供を前にした親の本音……私にはそう思えます!


……そして、このタイミングで一番衝撃を受けた台詞を思い出しましたよ!


「私達は夢を諦めたことで幸せになった」


……これは本当に至言で有り、現実だと思います。

なぜなら、この世の中の大半の人は、夢を諦めてきたからです。

子供の頃に抱いていた夢……それを実現した人が、この世界にどれほどいるか。

「子供の夢でしょ?」……そう言い訳して、諦めた人がどれほどいるか。


この世界は誰もが夢を叶えることができない世界です。

だからこそ、夢を諦めても生きていける体制が整っています。

夢を叶えないと生きていけない世界なんて、どれだけハード-ドか……!


ただ、私は夢を諦めることが悪いことだとは思いませんし、現実味のない夢は諦めて、普通の生活を送った方が生きやすいのは事実だと思います。

主人公の両親は、自らの経験を踏まえて、これを娘に説いているのだと思います。

そして、両親の仕事……にんじん畑が世の中にとって警察官同様、重要な仕事であることもまた、事実なのです。


「夢を追わずとも、幸せは近くにある」


……という台詞はありませんが、それが夢を諦めた人が辿り着く真実だと思います。


なんで私がここまで熱弁を振るっているかというと、私が先日書き上げた作品のテーマが、こうした部分に触れているからです!


それもあって、やたらとご両親の言葉に感情移入をしてしまいましたが、それでも追わずにはいられないもの……それが夢なのだろうと思います!


また、話を本筋に戻すと、主人公が警察官になるまでを描いているのではなく、その先に待ち受ける現実を描いている点も良かったと思います!


夢を叶えた後には、現実が待っているわけです。


小説家を夢見た場合、プロデビューすれば夢を叶えたことになるのでしょうが、その後は連載、締め切り、販売数……といった現実が、容赦なく押し寄せてきます。


夢の先には現実がある……これをしっかり描いていることだけでも、ズートピアが単なる子供向けの作品ではないことを示しているように思います!


……というわけで、今日のところはこの辺で!


明日からしばらく、近況ノートの更新は不定期になる可能性があります!

一日中FF14をしているでしょうし、書くこともそれぐらいでしょうから……!


それでも、何か書けそうな内容があったら、軽く書いていきたいと思います!


では!

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