「舛添さん」とかけて「NHK」と解く。その心は……

両者とも、初心を忘れてしまったようです。


……というわけで、埴輪です!


舛添さんが都知事の辞任を発表した昨日、奇しくも我が家にNHKのエージェントが派遣されてきました。


本当はNHKの悪辣振りについて蕩々と語ろうと思っていたのですが、色々と考えていく内に、「なぜこんなことになってしまったのか?」と考えるようになり、母と舛添さんのビフォー・アフターについて語り合ったことも影響し、「ああ、初心を忘れてしまったんだなぁ」と気づいたので、それについて書きたいと思います。


まず舛添さん。


どうやら生まれが裕福ではなく、苦学生だったようです。

そんな舛添さんですから、不正を働く政治家に対しては怒り心頭だったでしょうし、自分が日本を変えてやるんだという気概もあったのではないかと思います。


それが向上心となり、勉学に励んだ末、ついには都知事となり得たのですが……その結果は報道されている通り。

過去の自分が批判していた政治家そのままの振る舞いになってしまったわけです。


何が彼を変えてしまったのか……それはもう、富と権力で間違いないでしょう。


次にNHK。


NHKは『全国にあまなく放送を普及させ、豊かで良い番組による放送を行うことなどを目的として、放送法の規定により設立された法人』だそうです。


それが今どうなったかと言えば、あらゆる手を尽くして国民から受信料を徴収せんとする組織といった感じです。

……正直、テレビを必要としない生活を送っている私にとって、NHKに対するイメージはそんなものです。


私もトルネでテレビを見ていた頃はNHKと契約して受信料を払っていましたが、PS3からPS4に乗り換えたことがきっかけで、テレビを見ない生活が始まりました。


昨年は失業したこともあり、NHKの担当者に電話をして契約を解除することができたのですが……昨日我が家にやって来たエージェントは「契約を解除したのは担当者の落ち度」とし、「テレビを見ている見ていないは関係なく、受信可能な環境である以上、受信料を払う義務がある」として、強引に契約を結ばされました。


この隙のない受信料の取り立てテクニックが、『全国にあまなく放送を普及させ云々』を追求した結果とは到底思えません。


舛添さんにしてもNHKにしても、最初に抱いていた理想は素晴らしく、多くの人の共感が得られるものだったに違いありません。

だからこそ、舛添さんは選挙の末に東京都知事になり得たのでしょうし、NHKという法人ができたのだと思います。


それがいつしか……富と権力によって……舛添さんは舛添さんしか理解できない理想を、NHKはNHKにしか理解できない理想を抱くようになってしまったわけです。

そして何より問題なのは、自分の理想が理解されない原因を「外」に求めてしまっているということ。


すなわち、正しいのは自分。

間違っているのは他人。


お前達には、この理想が何で分からないんだ!

……というのが、舛添さん、NHKの本音だと思います。


分からない人には分かるように説明する必要があるのに、舛添さんは会見で質問に答えることなく、自分の頭の良さをひけらかすことに終始し、NHKは受信料を払うことは義務としながらも、なぜ払わなければならないか(何のために払うのか)を語ることはありませんでした。


これでは、いつまでたっても平行線です。


私もNHKに再び受信料を払うことになりましたが、だからといってNHKを視聴するつもりはありません。

支払額も極力押さえたいので、一年一括払いの銀行引き落としに設定しました。


NHK的には受信料さえ払ってもらえればそれでいいかもしれませんが、『全国にあまねく放送を普及させ云々』という初心を忘れていないのであれば、私がNHKを見たくなるような番組を制作するなど、私がNHKを必要だと思い、気持ちよく受信料を払えるようにして欲しいと切に願います。(今は全く必要だと思えませんので)


……と、結局NHKの話題で終わってしまいましたが、それだけ私の印象に残った出来事だと言うことは間違いありません!


いや、マジで怖かったんですから……!

とにかく受信料を払え、払うのは義務だ、払わないのは考えられない……もちろん、ここまでダイレクトには言ってませんが、どんなに丁寧に言葉を取り繕っても、溢れ出る本音はそう隠し通せるものではありませんからね!(それに気づいていないのか、気づかれてもいいと思っているのか……何にせよ、異常な対応です)


……そういえば、昔TVをよく見ていた頃は、TVタックルで政治家を滅多切りにする舛添さんの勇姿をよく見ていたなぁ。


初心忘れるべからず。


プロデビューしてからも、肝に銘じたい言葉です!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る