君に言いたいのはこの言葉

 

 年末で残業続きの毎日。

 今日も夜遅くに会社を出た。

  


 最寄り駅に着いて家までの帰り道の途中に公園がある。

 ふと思い立って公園に入り、ベンチに座って夜空を見上げた。

 

 もうじきクリスマスか……その前だったんだよな。

 

 あれからどのくらい経ったのだろうか。

 

 最後まで本当に人騒がせだったよな、君は。



 

 ……なあ、その星空からこっちを見てるのかい?

 いや、もう生まれ変わっているのかな?



 ああ、そういやあれも今頃だったね。


 今どこにいるか知らんけどさ。


 僕が今君に言いたいのは偲ぶ言葉じゃない、これだよ。



- Happy birthday to my friend -



 僕は夜空を見上げながらそう呟いた。

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