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目次
すぷうん
すぷうんのおなか
ぼくはそこにまるくなってねむる
ちょうどぼくがすっぽりはいるくぼみ
どこにもかどっこがなくって
するっとぼくをうけとめる
ぼくはあんしんしてまるくなる
まるくなってねむる
おねがいだから
すぷうんをかたむけて
ぼくをこうちゃのなかにおとさないでね
だってぼくは
おさとうじゃないんだから
すぷうんのせなか
ぼくはそこによじのぼる
つるつるしてのぼりにくい
ぼくはひっしにしがみつく
でもすぐにすべって
ぼくはずるっとおっこっちゃう
いつかのぼってやろうとおもってるけど
いまのぼくじゃむずかしいかな
せなかをなでながら
ぼくはおんぶしてもらうひをゆめみる
いつかぼくがそこにのぼって
ぺたっとせなかにはりついて
うふふってわらうひをゆめみる
すぷうんのもつとこ
ぼくはそれをぎゅっとにぎる
ほんとはね
ぼくはすぷうんのおなかにははいれない
ぼくはすぷうんのせなかにはのぼれない
だってね
すぷうんはちいさいの
ぼくはおっきいの
たぶん
ずっと
ぼくはすぷうんにいれてもらえない
だからぼくは
すぷうんをぎゅっとにぎって
そこにいるぼくをみる
おおきくなったり
ちいさくなったりして
そこでわらってる
ぼくを
みる
【おしまい】
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