不死の終わり5
さて早速、ファボスに注目しているリベルをさっくりやっちゃいますか。
さっくりと死神の鎌の刃を体に通す。これで今度こそリベルは死んだはず。死神の鎌は刃の通る感覚が無いため、本人はまだ気づかないようですけど。
「じゃぁ、早速死神の鎌でさっくりとやってくれよ」
「もうやりましたけど」
「え、もう終わってるのかい?」
「気づいてないようなら言いますけど、今リベルの肉体はそっちに転がってますよ」
「え?おお!これはいつの間にこんなことに」
「よそ見している間にですよ」
肉体と魂が切り離せるとは、これはリベル本格的に死んだんじゃないですかね?
「じゃあ、また冥界に連れていきますか」
「リベルが殺されるって聞いて期待していたのに、随分あっさりなのねぇ?」
「ええ、さっくりですよさっくり、ちょっと冥界までリベルを連れて行って終わらせてくるので、ここで待っててください」
「ひどい扱いだな」
「ねぇ?」
ぼやく二人は置いておいて、リベルの魂を連れて、先生と馬車に乗る。
「やっと終わりになりそうですね」
「そうね、数億年の余生もこれで終わりになるわね」
そういえば、先生も今死神やってるのって確かリベルを殺すためとか言ってましたね。ということは、リベルを殺したら死神もやめて、転生してしまうんでしょうか。
そして冥界との境界、リベルは潰れました。
村に戻って再び作戦会議。
「そういえば、魂だけにしても肉体が再生してしまうので、冥界に行くときに肉体の部分が引っかかって魂もろとも潰れて冥界に連れていけないんですよ」
「そのために死の概念を書き換えたというのに」
「やっぱり概念書き換えが不完全だったんだよ」
というか、潰れたのに魂がしれっと再生してるの何なんですか。魂のコピー全部消滅したはずでしょう。
「そういえば、原初神族の不死特性って概念書き換えでどうにかなってるんですか?」
原初神族の不死特性っていうのがあったのを忘れていた。
「そんなものもあったわね、どうやって殺してたかしら?」
「そうだよ、原初神族の死に方を考案したのは君じゃないか」
「え、そうなんですか?」
「そうよ、なんたって私は死の神だもの」
でも殺し方を忘れてしまったと。
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