テロリカ4
本当にリベルは面倒ですね、とにかく、あの本をリベルから奪わなければなりません。別にみられて困ることは書いてないと思うのですが、普通に恥ずかしいです。恥ずかしいから困る、それです。
「ぶっ殺してでも、その本を奪い取らせてもらいます!」
「君にそれができるだろうか?」
「私だって、この半年でたくさんの不死者を狩ってきて、成長してるんですよ」
主に罠とかそういう方向にですけど。
「らしいね、知っているよ。こっちの歴史書で読んだからね。随分頑張ってたみたいじゃないか」
そう言って私の人生をまとめた方じゃない歴史書を見せる。そうか、あれにはリベルが天界に行ってからの私の行動がまとめてあるんだった。
リベルは全てを知っている、知ることができる。彼の城である図書館は世界の全てを記録している歴史書が並んでいる、それを自由に閲覧できるリベルは全ての事象を知っているのと同じ。
それとこれとは話が別だ、今そこにある歴史書を読まれるわけにはいかないのに変わりはなく、リベルもそれをまだ読んでいないのだ。読んでいないことはまだ知られていない、まだなんとかできるはずだろう。
本を奪い取り、そのままリベルをいったん殺す、復活する前に本を焼いてしまう、もしくは封印してしまおう。そしてうまいことリベルをそのまま殺してしまえばいい。リベルさえ殺してしまえばこの歴史書を求める人など誰もいない。
「行きますよ」
しっかり地面を踏み込み、リベルに向けてダッシュし、本を狙うと見せかけリベルから見えないように取り出した小槌「ミョルニル」で頭部を打ち抜く。雷の力が宿っている小槌をもろに頭で受けたリベルは倒れこむ。脳まで焦がす雷を受けたリベルは暫くまともに思考することもままならないだろう。本を操ることができると言ってもリベルの意思ありきだ。
そのまま倒れたリベルの手にある歴史書を奪いとる。
そしてそのまま歴史書を封印しましょう。前に魔王を封印していた結界をそのまま使いましょうかね。
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