天界7
天界は何も警戒をしていない、万が一妨害された場合の突破の方法も無いことはない、殺す方法も一応、ある。これは、攻め込むに足りる状況なのではないだろうか。
どうしましょうか、どうしましょうね。もうちょっと準備を整えましょうかね?それとも、もう行っちゃいましょうか。
もう行っちゃうことにしましょうか。どうせ見つからない道具もありますし、もう行ってもいい感じでしょう、精神的に疲弊させるのも、聞いた感じのことをしているのであれば、十分なのではないでしょうか。
「じゃあ、ファボスを呼んでいきましょうか」
で、ファボスってどうやって呼べばいいんでしょうか。
「呼んだな?」
「ピャァ!」
びっくりした。びっくりしましたよ?突然後ろに現れましたし。
「びっくりしすぎじゃないか」
「誰でも突然後ろに立たれたらびっくりしますから、ていうか、どうやって呼ばれたことに気づいたんですか」
「俺は地獄耳だからな」
聞けば魔神は自分を望む声が全て聞こえるんだそうな。魔神って神ってついてますけど、神族とは違うんですかね?
「俺たち魔神っていうのはな、別の世界で生まれた存在で、この世界の神族とは関係ない」
「心を読める力でもあるんですか?」
思ったことに対する返答をピンポイントで返してくるなんてなんか気持ち悪いんですけど。
「あるぞ。魔神は人々の望みから生まれた存在だからな。俺に対する思考は大体伝わってくる。俺は世界なんてぶっ壊れてしまえっていう望みから生まれたからいろんな世界をぶっ壊して周ってるわけだ。この世界は壊せなかったがな」
「壊されても困るんですけど」
「リベルをぶっ殺したら別の世界に行くから安心しろ」
今までいくつぐらいの世界を壊してきたんでしょうか。
「ざっと、1000ぐらいだな。前にこの世界でリベルを殺し損ねてから三万年、いろんな世界を周って壊してきたからなぁ」
そんなことをしみじみと語られましても。ていうか、今まであんな筋力任せの方法で1000もの世界が壊されたってことが驚きです。
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