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中学を卒業し、高校に入学するのには少しの猶予期間があり、その間に必要なものを揃えなくてはならない。
俺、月上 渚(つきがみ なぎさ)は、せっかくの休みを無駄な労働で費やする気などさらさら無かったため、卒業前には全て揃えた。
今……俺は最高に至福と思えるほど、ぐーたらと過ごしている。
バイトも休みで、どこか行くようなところはなく、誰にも叱られず、邪魔もされない……なんて素晴らしい生活なのだろうか!!
布団の魔力はとても強くほぼ1日中パジャマ姿で眠くなったら寝て、暇なら枕元にあらかじめ用意したパソコンを開きネトゲの世界へ。
今日はどうしようかと目を閉じたまま考え、ゆっくり目を開く。
「よし、今日も行くとするか」
口にした決意とともに常備されたパソコンを起動。
画面上が異世界へと変わる瞬間に大きく息を吸い込むと、この部屋を包む空気は先程までとは変わり、ピリピリとした緊張がはしりだし、俺は真剣な眼差しで言葉を発する。
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