アニアイザー

伊東へいざん

第1話 アニアイザー誕生!

N「奥羽山脈…自然に恵まれた秋田県内陸部を縦断してローカル鉄道秋田内陸線が走っている。その沿線の住民に影が忍んでいた。地球征服を狙う悪の結社『ゾクギ団』が拠点を求めて東北に標準を合わせた。二〇一一年三月十一日、突然の東日本大震災が発生。奇しくもこの地だけが甚大な被害を免れた。近県が混乱の最中、秘密基地の建設が森吉山中に絞られ、広大な自然が次々と破壊されていった。土地を愛する住民は見えない征服の波に踏みにじられていった。それを阻止しようと立ち上がった勇者たちがいる。北秋田市の伝説の霊力が若者たちに舞い降りた」


 JR角館駅に到着する新幹線「こまち」。ひとり旅の根岸公平が、JRから連絡する秋田内陸線角館駅舎に向かった。自販機の前で切符を買いあぐねている根岸に、駅長が声を掛けた。

駅長「お客さん、こっちの窓口でもええしよ!」

 根岸は促されるままに窓口で切符を買い、ホームに入って行った。乗客は根岸だけの2両編成の内陸線車両が警笛を鳴らして発車した。


N「(根岸の声)私はこの沿線のとある村に伝わるマタギという狩猟民族の話に興味を持ち、旅に出た。そこで不思議な体験をするなど、夢にも思わなかった。それは永く、そして一瞬の出来事だった…いや、夢だったのかもしれない」


車内アナ「これより列車は十二段トンネルに入ります。このトンネルは秋田県内の鉄道トンネルの中では最長の5697メートルです」

 長い十二段トンネルに入り、暗い室内灯が点いた。根岸はふと気配を感じ、斜め向かいの座席に目をやると、こちらを窺っているひとりの老人がいた。乗客は自分だけだったはずと、根岸は驚いた。

老人「旅の御方…」

 その声の瞬間、根岸は金縛りに遭ったように身動きが取れなくなった。内陸線が十二段トンネルの出口に近付き、あっという間に抜け出た。急に明るくなり、根岸は目が眩んだ。老人の姿を探したがどこにもいない…気のせいだったかもしれない。

車内アナ「鬼ノ子村~鬼ノ子村~…」

 根岸は電車を降りた。駅舎で地図を広げて確認し、マタギ神社に向かった。集落を抜けると、残暑の蒸し暑さから急にひんやりとした外気に包まれた。根岸は、大山神社だいさんじんじゃの社額のある鳥居の前に立っていた。

老人「旅の御方…」

 電車で会った老人の声がした。いつの間にか社の階段に老人が座っていた。根岸はまた金縛りに襲われた。

老人「よくお聞きなさい。この自然に恵まれた土地の住民に影が忍んでいる。地球征服を狙う悪の結社 『ゾクギ団』が、この地を破壊して、秘密基地の建設を進めているのじゃ。悪に付くも、善に付くもおまえの自由だが、勝つ側に付かなければ、おまえは二度とこの鬼ノ子村から出る事はできない。…さて、おまえはどっちさ付ぐかな?」

 クマゲラの鳴き声で根岸の金縛りが解けた…老人の姿はない。

根 岸「え? …え?」


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 ここは既に完成された悪の要塞。

悪鬼「まずは…内陸線から破壊せよ!」

 新基地から 『ダンゴー一号型戦闘ヘリ』の命令を受けたドケーン将軍一隊が飛び立った。


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 エレベーターが高速で闇に下りていく。


N「ここは鬼ノ子村診療所の地下深くに建造されたアニアイザーの地下基地である」


 秘密基地に集まっている一同。鬼ノ子村診療所・所長の森川医師。選ばれた勇者、田島禎山、鎌沢丈雄・六郎兄弟、菅原京子、松橋陽昇、森川愛、そして、北秋田大学・教授の山下博士が揃っている。

森川「一刻の猶予もない。君たちは同じ敵を倒すために協力する事になる。我々はこれから、この北秋田市の守護山である森吉大権現より新たな力を授かるため、鬼ノ子山に登る」

 一行は鬼ノ子山御堂に向かって登った。


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 一同が鬼ノ子山の御堂前に揃う中、時のシカリ・松橋アキラが祝詞を唱えていると、俄かに雷光が走り、森吉大権現が姿を現した。

大権現「皆の者、よくぞ参った。おまえたちに伝説の勇者の霊力を授ける。まず、田島禎山よ…」

田 島「はい!」

大権現「おまえには鷹巣神社に伝わる伝説の鳥、白鷹の霊力を授ける! タカノスバルとなれ!」

田 島「タカノスバル!」

大権現「菅原京子よ…」

菅 原「はい!」

大権現「おまえには萱草かやくさ七面山に伝わる伝説の女龍の霊力を授ける! カヤクサンダーとなれ!」

菅 原「カヤクサンダー!」

大権現「鎌沢丈雄よ…」

丈 雄「はい!」

大権現「おまえは合川の丈六じょうろく延命地蔵菩薩の化身となれ!」

丈 雄「はい!」

大権現「丈雄の弟・鎌沢六郎よ…」

六 郎「はい!」

大権現「おまえは合川の加羅陀仙からだせんの化身となれ!」

六 郎「はい!」

大権現「兄弟二人、戦う時はその身がひとつとなる!」

二 人「この身がひとつ!」

大権現「その身はアイカワイルドとなる!」

二 人「アイカワイルド!」

大権現「松橋 陽昇ひたちよ…」

陽 昇「はい!」

大権現「おまえには伝説のマタギの勇者たちの魂を授ける!…『重ね撃ち竹五郎』、『一発佐市』、『疾風の長十郎』、『背負い投げ西松』ら、我が奥羽の誇れるマタギの勇者たちの魂を受け継ぎ、この森の掟を守るべく、ヒタチナイトとなれ!」

陽 昇「ヒタチナイト!」

大権現「森川愛よ…」

愛  「はい!」

大権現「おまえには、この森吉大権現の霊力を託す! アニアイドルとなれ!」

愛  「アニアイドル!」

大権現「おまえ達は、アニアイザー!」

6 人「アニアイザー!」

大権現「我欲を捨て、この奥羽の地を守るのじゃ!」

 雷鳴が轟き、伝説の魂が6人の体内に宿り、丈雄と六郎は一体化し、一同は変身を遂げて5体の勇者となった。

田 島「タカノスバル!」

京 子「カヤクサンダー」

兄 弟「アイカワイルド!」

陽 昇「ヒタチナイト!」

愛  「アニアイドル!」

全 員「われら、アニアイザー!」

大権現「託したぞ!」

 大権現の姿が消え、鬼ノ子山に風が走った。

山下の声「松橋さん!」

 一同が動転した山下博士の声に振り向いた。

山 下「松橋さん!」

 山下博士は、息絶えた松橋アキラを抱えていた。見る見る一同の変身が解けてしまった。陽昇は駆け寄った。

陽 昇「父さん!」

 心が凍り付いて立ち尽くしている愛に、森川医師が声を掛けた。

森 川「愛…お父さんにお別れをしなさい」

 愛は、森川の言葉に大きく頷き、実の父・アキラの遺体に駆け寄ってしがみ付いた。

愛  「お父さん! お父さん! お父…(号泣)」

 アキラの霊が御堂に舞い上がった。

アキラの霊「愛…生きておまえに会えて本当に良かった」


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 アキラ(第3話)の回想。

 アキラと妻の百合は、自宅の暗闇で息を殺していた。

百 合「何があったえたが?」

アキラ「おめごぞ、よぐやぢらの危険ば見抜いだな」

百 合「ジョンどシロが普通でねがたもの…あの人だぢ、何?」

アキラ「話は後で…殺さえる前に早ぐ逃げるべし! ジョン! シロ! 神社さ走れ!」

 土間から勢い飛び出した飼い犬の秋田犬・ジョンとシロが、囮になって飛び出した。

戦闘員A「逃げた! 追え!」

 民家から飛び出してきた二頭の秋田犬に気付いたゾクギ団は犬たちを追った。

アキラ「よし、今だ! 百合、こっちだ!」

 物陰からそれを確認したアキラと百合は、犬達とは反対の闇の農道を走った。国道に出たアキラの頬を銃弾がかすめた。

アキラ「気付かれた! 百合! 先に山さ逃げれ!」

百 合「あんたは!」

アキラ「引き付けておぐんて早ぐ逃げれ!」

百 合「あんたは!」

アキラ「後で小沢鉱山跡で落ち合うべし!」

百 合「分がった!」

 愛をおぶった百合が国道から逸れ、山に消えて行った。ゾクギ団がアキラを襲って来た。


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 朝陽に浮かぶ小沢鉱山跡。

 べっとりと血の滲みたオンブ紐を握ったアキラの顔が蒼白となっていた。

アキラ「百合―ッ!」


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 元の鬼ノ子山御堂。

アキラ「父さんも母さんも、この御堂でいつも見守っている」

 愛は無言で大きく頷いた。

森 川「(涙を浮かべ) 松橋さん!」


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 森川医師(第3話)の回想。

 瀕死の百合が病院の処置室で赤子を抱いたまま離さずに、森川の手当てを受けている。

百 合「先生、私達は誰かに命を狙われています。どうか、この子と私は…二人とも死んだ事にして…この子をアキラに…」


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 元の鬼ノ子山御堂。

アキラ「森川先生…あとは頼みました」

森 川「はい!」

アキラ「陽昇…ありがとう。今までおまえのお陰で生き抜く事が出来た」


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 アキラ(第4話)の回想。

 赤子の陽昇を抱いて命からがら鬼ノ子山に登って来た八重が、山頂の御堂に辿り着いて倒れた。そこに、猟を終えたアキラが、いつもの参拝のためにお堂に寄って、うずくまっている八重を発見した。

アキラ「誰だ!」

八 重「この土地が大変な事になります。自然破壊を許してはなりません。森吉山に悪魔が支配する恐ろしい基地が建設されています。夫は魂を売ってしまいました」

アキラ「夫?」

八 重「私は桜庭建設を経営する桜庭泰治郎の妻です」

アキラ「そうだったしか…」

八 重「このままではこの子の未来も…」

アキラ「あの基地を見でしまった事で、私の仲間も全員殺されました。私も命を狙われ家族とも離れ離れです」

八 重「…許して下さい…ごめんなさい…」

アキラ「あんだのせいでだばねえがら…」

八 重「どうか、この子を…」

 八重はそのままアキラの腕で息絶えた。固く握られた八重の手が開き、御守りが現われた。


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 元の鬼ノ子山御堂。

アキラ「おまえはドケーン将軍の実の子である前にオレの子だ。それを忘れるな。みんなと力を合わせて町を守ってくれ…」

陽 昇「父さんが何で死なねばならねった! 一緒にゾクギ団ば倒すって約束したべ!」

アキラ「ああ、約束した! 一緒に倒すべし、陽昇! したがらごそ、この命は山神さまへの生贄どして捧げだんだ。大切なものを守るためには、自分の一番大切なものを捧げねば願いは叶うものでね。父さんは山神様どの約束を守らねばならね。この命っこ、生かすも殺すもおめだぢさ掛がってるえた。無駄にさねでけれ」

 一同の見守る中、陽昇は強い悲しみを堪えて頷くしかなかった。

アキラ「田島」

田 島「はい!」

アキラ「菅原さん!」

菅 原「はい!」

アキラ「鎌沢さん!」

鎌沢兄弟「はい!」

アキラ「陽昇と愛ば頼んだ」

田島・菅原・鎌沢兄弟「はい!」

アキラ「森川先生、山下先生!」

森川・山下「はい!」

アキラ「したら、私は山神様の元に行きます!」

森川・山下「はい!」

 アキラの霊は消えた。間髪入れず戦闘ヘリの音がした。

森 川「あの音は?」

六 郎「間違いね! あの音は悪鬼の『ダンゴー一号型戦闘ヘリ』だし!」

山 下「ダンゴー一号?」

六 郎「オレだぢがゾクギ団の工場で造らされでだ戦闘ヘリだし!」

 鬼ノ子山遥か上空に、戦闘ヘリの一団が見えて来た。一同は御堂の裏の草むらに潜んだ。

丈 雄「やっぱしだ…」

森 川「どごさ行ぐべが!」

山 下「あの方角だば、阿仁合の方だな」

森 川「我々の本拠地の在処ありかに気付がれだえってねべが! んだば患者だぢが!」

山 下「ひば急いでバリア張るんて大丈夫だし」

 山下博士が腕の携帯小型モニタで操作した。


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 鬼ノ子村診療所一帯にバリアが張られた。


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 元の鬼ノ子山御堂。

菅 原「阿仁合線の本社がも…」

森 川「阿仁合線の本社!」

田 島「なして!」

菅 原「森吉の要塞の隔離棟がら通気口に抜けで逃げる途中、丁度、作戦本部の上ば通ったみだいで…話っこ聞こえだんだ」

田 島「何て喋ってだ?」

菅 原「まず、一番先に阿仁合線本社を破壊して電車ば走れねぐしてやるって…」

田 島「阿仁合線本社!」

森 川「阿仁合線本社が…先生、急がねばな!」

山 下「んだしな! さあ、皆さん、乗ります!」

アニアイザー一同「はい!」

田 島「…って、何に乗るえたしか?」

 山下博士が携帯に叫んだ。

山 下「『白い鷹』 発進!」

 一間置いて、御堂上空に巨大な『白い鷹号』が現れて滞空し、搭乗シェルターが下りて来た。

山 下「さあ、乗って下さい!」

 一同が乗車すると、搭乗シェルターが上昇し、本機に格納された。一同は山下博士の指示でそれぞれの席に着いた。残った田島がひとり立って戸惑っていた。

田 島「あの…」

山下「田島さんは操縦席に!」

田 島「操縦席? 私が? 運転したごど何もねばって…免許証どがも…」

山 下「免許は要りません。席に着くだけで大丈夫です。あなたの陰陽師としての能力で作動しますから」

田 島「・・・」

山 下「急いで下さい、田島さん!」

田 島「ん、んだしか…したら…遠慮なぐ失礼して…」

 田島は恐縮しながら操縦席に着いた。

山 下「森川先生、私達も席に着きましょう!」

森 川「んだしな!」

 全員、席に着くと瞬時にセイフティベルトが作動した。

山 下「では、機に指示を出して下さい、田島さん。阿仁合に向かいましょう!」

田 島「指示? どうやって指示を出せばええべが?」

山 下「言葉で話して下さい」

田 島「言葉で? 秋田弁でも大丈夫だべが?」

山 下「大丈夫だし」

 田島は緊張した面持ちで構えながら、何かを探した。

田 島「あの…」

山 下「なんだしか?」

田 島「マイクはどごだべ?」

山 下「そのまま喋ってええしども」

田 島「あ、ああ、このままだしか、分かりました!」

京 子「急がないと、田島さん!」

田 島「あ…んだしな!」

 田島は改めて構えた。

田 島「あの…阿仁合までお願いします!」

 愛は陽昇に小声で囁いた。

愛  「タクシーみだいだね…」

 京子が不満むき出しで田島を睨んだ。田島は京子の視線に奮起した。

田 島「阿仁合まで急いでお願いします!」

 いきなり強いGを掛けて 『白い鷹号』は発進した。

陽 昇「タクシーでだばねえみでだな、やっぱし」

 阿仁線本社が戦闘ヘリから攻撃を浴び、社員や乗客が逃げ惑った。そこに『白い鷹号』が現れた。


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 操縦席の田島が副操縦席の山下博士に質問した。京子の不満は限界に達していた。

田 島「どうひばええったしか?」

山 下「思ったままに念じて下さい!」

田 島「分がりました! したば行ぐど!」

 田島は瞑想に入った。京子が小さな独り言が口を突いた。

京 子「そのまま寝んじゃねえぞ」


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 阿仁合駅ではゾクギ団の容赦のない破壊攻撃が続く。旋回する『白い鷹号』から光線が放たれた。ゾクギ団の『ダンゴー一号型戦闘ヘリ』が次々と消滅していった。最後の一機が逃走した。


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 『白い鷹号』操縦席。

田 島「逃がさねど!」

愛  「待って下さい!」

 一同が愛を見た。

田 島「なして!」

愛  「逃がしたらどうでしょう…」

鎌沢兄弟「逃がすって、なして!」

森 川「…んだな…逃がすべ…」

鎌沢兄弟「なして!」

森 川「こちらの破壊力を報告させたほうが今後の抑止になるべ」

山 下「んだしな、逃がすべ、田島さん!」

田 島「了解!」


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 戦闘ヘリが遠ざかって消えた。


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 『白い鷹号』操縦席。

森 川「松橋さんのいい弔い合戦になったな」

一 同「はい!」

森 川「したら、鬼ノ子山に戻って、松橋さんを御堂の山神様の傍に埋葬すべ!」

田 島「分がりました! 鬼ノ子山御堂までお願いします!」


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 鬼ノ子山に向かって旋回する『白い鷹号』。

六 郎「田島さん、なんだが操縦士っていうより、タクシーの乗客みででねべが?」

田 島「なして?」

六 郎「鬼ノ子山までお願いします…って…」

田 島「なんも、これでええったでば! な、山下先生!」

山 下「え? ああ…んだしな」

 『白い鷹号』は、あっという間に鬼ノ子山上空に辿り着いた。

田 島「さあ着いだど、降りるべ。山下先生、降りる時はどうしたらええった?」

山 下「普通に言葉っこ掛けでければ…」

田 島「んだしべ、やっぱり。では…えー、こごで降ります!」

六 郎「田島さん…」

田 島「なんだべ、さっきがら何度も!」

六 郎「やっぱり、タクシーの乗客みででねべが?」

田 島「なんも、これでええったでば! な、山下先生!」

山 下「ん? …あー、タクシーの乗客みでだな」

田 島「えっ!」

 鬼ノ子山御堂にアキラの墓標が立った。一同は墓標を囲んだ。

森 川「松橋さん…あなたの祈りはきっと…」

 一同はアキラの墓標に合掌した。決意新たな六人の勇者たち、見上げる陽昇と愛、空に浮かぶマタギラーの顔が微笑んだ。


N「アキラの命と引き換えに勇者が誕生した。ゾクギ団一味を壊滅するその日まで、戦えアニアイザー!」




( 第2話 アニアイザー誕生秘話・Ⅰ「目撃」 につづく )

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