インターネットに期待するのは辞めよう

野良ぺリカ

【1】動画配信業に期待するのは辞めよう

「好きな事で生きていく」と「好き勝手に稼ぎたい」は別問題である。


世間ではyoutuberが誰もが知る職業となり、ニコニコ超会議が何十万人と集め、ゲーム実況が大流行り、その根底には「もしかしたら俺にもできるんじゃないだろうか?」と言う安易な期待が込められている。


その安易で過剰な期待を根元から折ってやろう。


ゲーム実況などがメジャーになってスポットライトを浴びれる空席が増えると思いがちなんだけど、それを狙っているのは君だけじゃないし、さらにはプロがビジネス目的で予約することも可能である事を忘れてはいけない。要するに空席は増えているんだけど実際君が座れそうな空席は微増と言った具合、それなのに参入者は流行りもあって増えるばかり、君の存在感なんて砂塵の一粒ぐらいなものだ。


じゃあ、どうやって皆視聴者を増やしてるかって言うと、大体こういうのはハウトゥー本に乗ってる通り「流行りに乗っかる」ってのが正しいのだろう。しかし正しいだけでマニュアル通りにやったって、その本が1万売れてたとしたらその手法を使ったライバルは一万人はいるって言う事。1万越えの中で自分の物を見つけてもらうだなんて至難の業。増して凡人による企画力なんて限界があるし、頑張ってその限界の動画が出来たとしてもそれはもうすでに百人くらいやってるって事を理解しなきゃいけない。


人と同じ事はやりたくないって言って、それを言ってる人と同じ事をやっている矛盾が起こる。要はネタが被るって事。

それを見た視聴者はどう思うかと言えば「1位だけでいいかな」ってなる。私もそうだ。そしてその一位は新規参入者ではない事が高確率だ。


そして、視聴者の低年齢化も書かなくちゃならない。

どんどんポップ化が進むメジャーな動画ではうるさいサムネイルにわざとらしいリアクション。さらには10代向けに特化した話題。まるでブラウザ上にコロコロコミックが現れたかのようだ。

残念ながら成人男性はコロコロコミックをよっぽどじゃない限り読まない。逆に状況によっては嫌悪感を抱く場合の方が多い。

さらにはそれを毎日アップロードするのがメジャーなやり方だと言う。確かに素人がプロに勝てる唯一の手段は量なのかもしれない。でも質がギリギリの状態のままでやり続けて、さらには砂塵の一粒でしかない存在感なのは変わりようがないのでよっぽどのことがない限り見てはくれない、見たら見たでその動画は最低限の質なのでほとんどがブラウザバック、見終わってもファンになるようなことはほんの一部。不毛な事この上ない。


唯で人は見ない。じゃあどうやって見てもらうかって言えば、直接友達に見てもらうとか、直接広報してもらうだとか、直接ライブで告知するとか、直接有名人に見てもらうだとか、直接有名人のヒモになるとか。

代案としてツイッターとかブログとかで出来ると思うだろうけど、そこに人がいる確証はない。だからこそ直接言わなきゃいけない。


じゃあ、今活躍している人はどうやったの?と思うかもしれないが、あそこに至るまでにメジャーになる以前に5年以上かかっていることがほとんどだ。5年と言えば高校も大学も確実に卒業して社会人なら出世か結婚かのどちらかはしている場合が多い。つまり、あの人たちは異端児でパイオニアである。つまりはホリエモンと同じような感じだと思ったほうが良い。


結局地道にネームバリューを稼ぐしかないってのが、答えになるんだろう。メジャーになりすぎた故に社会の俗に染め尽くされてしまったのだろう。

コロコロコミックとゴシック週刊誌の派手さは似てるもんな。

つまりそれは唯の芸能界。もとい唯の現代社会と変わりがない。と言うのが私の答え。


要するに、趣味で喫茶店やってたら、なんかテレビ取材が来た、めっちゃビックリした。ぐらいの感じでやるのが心身の健康にいいと思う。

視聴者も気兼ねなく入れる喫茶店程度の感じで入ればいいと思う。

コメントどんどん投げ銭のように書き込めばいいと思う。

それでいいじゃないか。過剰な期待は心に毒だもの。


この文章も先程書いたように、砂塵の一粒でしかないし。ポップな文章でもないから低年齢層も受け入れないんだろうなぁ。

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