ワケあり彼女の付き合い方

杏珠

「す、好きです...！ひとめぼれ...しちゃいました...！つ、付き合ってくださいっ！！！」

ど、どどどどどうしようっ！

今これ僕にいってるのこの子！？まだ入学して１日目だよ！？あっ僕のことじゃないのかな...？うん。多分そうだ。そう信じよう。

「えっと...人違いじゃないですか...？」

「い、いえっ！間違ってないです！」

ま、間違ってないとしたら...ほんとに...でも...

「は、はい...よろしくおねがいします...」

いってしまった...だ、だって初めて告白されたし...それにか、可愛いし...ってあああああ！何言ってんだもー...

「えっと...じゃあまたこの場所で帰り待ってます...！」

「う、うんっ！わかった！」

少し恥ずかしがりながら笑顔で手を振る彼女は、なんというか...すごく可愛かった...。

こんな感じで恋愛にヘタレな僕の名前は笹来秋。こんな僕に一生彼女なんてできないと思ってたけど...なんとこんな可愛い人が彼女になってしまいました...！

あとでか...あっ！名前聞くの忘れた...

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

言ってしまった.どうしよう嫌われてないかな.

あれはちょっとやりすぎたかな..流石に出会ってすぐだと叶わないと思ってだけど...でも、良かった...！

なんとか...あれだけはばれないようにしないと...！

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