思い出は遠くの日々
拝啓自分 背景ジュブナイル
あの頃聞いた歌もいつかみた桜花抄も
あさはかな暖かさと甘さのみだろう
朱濡れの放課後 明日への教科書
未だ解けず仕舞いの愛の擦過傷
いつか知った藍の最後さえも迷子だったろう
消した灯火を灯しに行こう
願いさえも乏しい
世界の色の灯火と思しき日々
思い出は遠くの日々
思い入れは多くの君
僕らが見つめたのは東と西
涙こらえた『またね』
「いつかみた映画みたいね」
引きつった笑顔の裏に隠れたみたい
手に入れた面影を「痛み」と言い
人知れず道を行こう 独りの道
胸を穿つ音楽といつかのスコール
息が漏れる君が消える
漏れる言葉は「ありがとう」
冷え切った道楽が散らした
季節またぎ咲く桜花も
あたたかい「ありがとう」も
サヨナラお元気で
流れた歌も途切れて今はもう
思い出の跡に種をまこう
窓の外に春を待とう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます