娘
あの荒野に似た日々を集め
彩りを静かに携えて
訪ね来る娘の名を聞いて
いつかの夢に見た
遠い町の名を思い出す
今饒舌に唄いだす
夜の帳の日を浴びて
娘も静かに踊りだす
いつかの夢の先に似て
誰も知らないキミの名を
月夜がさらっていくように
夢の果てをマントルが
優しく包んでいくように
先を知らない二人のみ
手にした灯りを投げ棄てて
今の懐かしさに踊らせた
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