旅人の手記

母と父が眠るこの国よ

地球という家よ

もしも兄弟姉妹たちが笑い合えたなら幸せだろうか

銃を捨てて心を通わせることができたら喜べるか


あぁ この星よこの国よ

幸せを教えてほしい

いつか忘れてしまったあの日の唄が示したものを


あぁ この家よ我がふるさとよ

喜びを与えてほしい

いつか捨ててしまったあの日の涙が示したものを


どうか、どうか明日の先には

生きて会おうと走る人々の希望を

同じ家族の一員として

この唄が届かないことを知ってもなお唄うしか


私が詩作にふけるとき命が散って生まれて

このときにでも繰り返されて


生きづらい世の中に生きる悲しき人々よ

その良心に語りかけて


あなたが泣くべきは顔も知らない誰かのため

あなたが微笑むべきは顔も知らない誰かのため

あなたがそこに居る理由は遠い誰かの心となるため

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