星に重ねて

歩いてきたこの道を振り返ることなどなかったけれど

歩いていたあのときを今でも愛することができるのは

君のおかげだろうか

陸の人魚の唄はどこへと響くだろう

この耳に届くのは潮騒だけと心得て

星を見上げて唄を唄う

いつか聞いた君の唄

離れていても傍にいるなんて恋人らしいかもしれない

それでも唄わせてくれその唄を

僕らをつなげる星に君を重ねて

帰れぬ旅と知っていても唄を抱きしめ帆を張ろう

この帆を強く張り続け手放すことなどないように

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