第2話

そういうわけで、楽しみだった連休の予定は、ポッカリと空いてしまった。

不貞腐れてひきこもりでもしていようかと思ったものの、やっぱりそれじゃああまりに悔しい。




そうだ…職場の人達にもお土産持っていかないといけないし、写真もいっぱい撮って来るって言ってしまったんだ……

そりゃあ、今の時代、その場に行かなくてもそんな工作なんて簡単に出来るよ。

でも、それって虚しすぎる!

楽しみだった旅行に行けなくなって、お土産だけネットで注文して、行ってきたふりしてみんなにお土産配るなんて、いくらなんでもあんまりじゃないか。




(ようし……!)




連休までは日にちももうそんなにない。

今から押さえられる所なんてなかなかないかもしれないけど、でも、一つもないってわけでもないだろう。

あんまり有名じゃない…ひなびた温泉だったら、空いてる所だってあるかもしれない。




(Never GiveUp!)




私の拳に力が入る。

決心したら、そこからは早かった。

最初、行くはずだった所の近くで、あんまり知られてない温泉をネットであれこれ検索して、ついに私は新たな旅行のプランをセッティングした!

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