僕と彼女の都市伝説

駒部トシ

第1話

 別に僕は話してもいいですけど、面白い保証はありませんよ?

 

 はぁ。話せばいいんですね?

 

 じゃあ最初から順に話していきます。

 

 二週間前ですかね。

 僕がいつものように一人で屋上で昼食をとっていた時です。

 普段は誰一人、屋上に来ないんですけど、その日は違いました。

 初めて来客があったんです。

 

 その来客というのが、仮に加藤くんとでも呼んでおきましょうか、今回の事件の中心人物でした。

 いえ、もう彼の名前は忘れてしまったんで。

 それに名前なんてどうでもいいでしょう。

 

 加藤くんは僕を見るなり、何かに気付いたように僕に近づいてきました。

 そして加藤くんとこんな話をしたんです。

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