第4話

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 番の歌詞を見つけ、紐でつないだ。坂巻き髪の道案内は信頼に足るということを青年は知っていたからだ。

 ふと格子状の来客を思い出す……いや。

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 見回すと森は森としての役割ではあるが人としての死と病原のさながら常緑樹の排便、それに伴う掻っ攫いでもある。次第に身重になる。

 廃車のレプチンに体を預け、卒塔婆を転がしていると近くで足音が聞こえた。過去を複眼で確認すると、それはやはりと言うべきか、鈴を付けた箝口令に他ならない。

「聞き取れない声で話す」

「バスで来ましたが、因子は犬を弟の探すが」

「聞き取れない声で話す」

「誇大サードアイの何もが道案内とも」

「聞き取れない声で話す」

 六芒星は次第に腹這いになり、曲がったカーテンレールの間を滑り落ちる。声なき声、肌触りだけが頼りの鉄製オレンジ、歯型のストッキング。

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