神殺しのファルコッティ
@heavyjoker
第1話
もう7日も朝が来ていないのだ。
来る日も来る日も、夜、夜、夜…。
太陽は、消え、世界は夜に包まれた。
朝、07:00。
時計だけを頼りに人々は学校へ、あるいは会社へ行く。
「人身事故の影響で電車に遅延がでています」
山手線。
鶯谷駅と上野駅の間で、何者かが電車で轢かれた。
この漆黒の暗闇の中で作業が混乱している。
電車の大幅な遅延。
私は、上野公園を散策することにした。
バシャー
噴水が噴き出る。
そのなかに奇妙な光を放つ存在がいた。
身長は、190センチはあろうかという長身だった。
長いコートを着ており、男なのか女なのか判別がつかない。
そして、それが放つ光は、ホタルが放つ光のようには美しくなく、
どんよりとした昔図鑑で見た蛍光キノコが放つような不思議な光だった。
「私が太陽神を殺した」
突如、その存在が音声を発した。
私は動揺した。
なぜなら、私もまた神だったからだ。
次の瞬間、強烈な感覚とのちに私は、意識を失った。
漆黒の噴水のなかで赤と光が交じり合った。
果たして、私は何者だったのか?
私は神だ。
そして、私を殺した者。
彼こそが神殺しのファルコッティだった。
神殺しのファルコッティ @heavyjoker
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