格闘ゲームで対戦していた時のことです。

村上の操作するゴリラみたいなキャラが、

こうちゃんの操作する柔道家に向かって、

跳び蹴りをかまそうとジャンプしました。

こうちゃんはコントローラをがちゃがちゃと動かしました。

ははーん。焼竜拳で打ち落とすつもりやな。

と僕は思いました。

しかし、柔道家は前後にちょこまかと動いた後、

肘打ちのようなパンチを出しました。

そのパンチは対空攻撃ではないので、

柔道家はゴリラの跳び蹴りをくらってしまい、

のけぞりました。

ゴリラはすかさず柔道家を、

足払いっでひっかけました。

すると、柔道家の頭の上にひよこが何匹が現れ、

輪を描いて周りました。

気絶。

気絶するとしばらく動けません。

がちゃがちゃがちゃがちゃ。

こうちゃんは柔道家を気絶から復活させよと、

全ボタン連打。

でも、ゴリラもそれを黙って見てはいません。

柔道家に近づき、パイルドライバー。

柔道家は負けてしまいました。

すると、こうちゃんは後ろを振り返り、

「オレ、さっき焼竜拳押したよね？」

と僕にいいました。

知らねーよ。

コントローラーまで見てねーよ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい