第一話

【敵の復活】


 辛い過去を未来に変えるため、紙ヒコーキを飛ばした。それは、中学生の頃好きだった子に手伝ってもらって取った、100点のプリントで作ったものだった。


 出来事が起きたのは、紙ヒコーキを飛ばした墓地から帰ろうとした時だった。


 そこにあったお墓から、俺らが昔倒したはずのタイヤ型のガルスが現れたのだ。


 そいつの名前は『暗黒タイヤン』


 かつて俺を憑依やつだ。


 ガルスは通常、人間に取り付くことで力を拡大させる。しかし、一部の自我を持ったガルスは人間を憑依させる。つまり、取り込むことができる。


 自我を持ったガルスは強く、なかなか倒すのは難しい。


 俺と鷹杉はそんな奴を目の前にしていた。

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