第四話
【夢の続きを】
ゲームの話を僕に延々と聞かせる
僕は友達がいない。と、言えば嘘になる。田内健は僕の唯一の友達なのだが、ゲームの話しかしないので最近は無視することが多い。しかし、友達らしい友達はこいつしかいないのである。親はいつかは良い友達に…と言うけど、それは僕には適合しない。
僕の持つ意味不明な能力のせいで小学校時代の友達は去って行った。田内は、僕の能力を「ゲームの主人公みたいだ」とか、「かっこいい」と言うが、僕はこの能力のせいで友達がいない事を悩んでいるのだ。
田内と始めて出会った時、しつこいのでこの能力をあげようとした。が、無理だった。そんな事出来るわけ無い。神様に逆らうより難しい。
悩んでることを知らず、「かっこいい」なんて全くめでたいやつだ。
ゲームの話をしていたはずの田内の口からいきなり衝撃の事実を聞かされた。
僕の夢の登場人物だと思っていたバット1号に「助けてもらった」と、言うのだ。そして田内は続ける。
「なんか黒い闇の塊みたいなガキ大将の野郎に襲われそうになったところを助けてもらってさぁ。」
僕は衝撃を受けた。
「そ、それ俺の夢に出て来たぞ。」
「え、マジで。」
僕は日記帳を開き4月4日と5日の所を指差しながら田内に見せるのであった。
「ほらココ。」
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