優しさに包まれたなら。

優しい世界を想像してみた。


自分のためではない、誰かのために。

それは、確かな優しさだった。


優しさに包まれたなら。

遥か遠くの誰とだって、想いを共有できるんだ。


優しさに繋がれたなら。

いずれ来る子供たちに、想いを継承できるんだ。


優しさに紡がれたなら。

すぐ近くにいる隣人に、想いを増幅できるんだ。


簡単なんて、口が裂けても言えないけれど。

その笑顔を、夢を与えてくれた誰かは、やれると信じていた。


そう、その時だけでも、そんな時だからこそ。

自分の夢を信じる力、信念を曲げない堅い心。

そんな、そんなバカげた空想を、信じること。


自分だけは、その想いの狂信者になれる。

必ずなれるはずだから。


誰かの笑顔を、誰かの喜びを、私は祈ろう。


偉業も、功績も、名誉だっていらないから、ただこの想いを綴る。

何かを愛するすべての人たちに、この想いを知ってほしいわけじゃない。

何かを憎む世界中のだれか達に、この想いを届けてほしいわけじゃない。


優しさの溢れる世界は、今日も、明日も、昨日でさえも照らしてくれる。

普遍の、誰かにとっての当たり前が、

この素晴らしき世界に祝福を告げ、この麗しき世界に福音を刻むだろう。


巡り来る想いに、響き渡る歓喜の声を、無限なる空に届けるために。


ああ、今日も私は笑うのだ!

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