No.32【幸運】

男「その猫はよくここに来るのか?」


少女「その猫じゃなくて、シャノさんです。……たまにって感じですかね。今日見れた男さんはラッキーですよ」


男「ほほぅ、何かいいことがあるかな」


少女「雨が長引くかもしれませんね」


男「そいつはラッキーだな」


少女「終電なくなるかもですね」


男「そこまで行くとアンラッキーだ」


少女「私の家に泊まってもいいですよ?今夜は家に両親いませんし」


男「マジで?泊まりに行くわ。ベッドは俺が使うから少女はソファーで寝てくれ」


少女「……最低ですね。ノットマジでよかったです」


男「冗談だからその冷たい視線はやめてくれ」

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