第4話

「安心しろ。辛さで攻め立てるラーメンはここまでだ!」


「さあ、こんどはどうだ! 第五の超特急! 緑色のトルネード」


「わ、わさびとは……」


 そのラーメンを自画自賛で完食する達也。


「安心しろ。辛さで攻め立てるラーメンはここまでだ!」


「なかなか、できるようだな、小僧。しかしその余裕。どこまで持つかな?

 第六の欠陥!!!! 藍色の憂鬱!!」


「こ、このラーメン、全然藍色じゃない! しかも辛い!」


「そうだ、とりあえず、辛く、それだけをコンセプトに。藍色なんてことに対するこだわりより辛さを優先した、いわば、コロンブスの卵ともいえる至高のラーメンだ!」


「くそう! だが、俺は負けない。どんなラーメンでも食い尽くすのが俺の流儀だ!」


 そのラーメンを口笛まじりに完食する達也。


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