放課後の試練

授業の終了の鐘がなった

「あぁ~、さすがに疲れたぜ。おい、純平帰ろうぜー!」

帰りの準備を始める勇気に悲しい報告をしなければならない

「ごめん勇気、今から八重桜に学校案内しないといけないんだ」

「はぁ~、まじかよ。てか葵ちゃんと校内デートとか恨まれんぞ」

「誰にだよ?」

「はぁ?お前、そりゃ葵ちゃんのファンに決まってんじゃん。ただでさえ結婚宣言で恨まれてんのに

「それは俺のせいでは無い気がしますが」

「男の嫉妬は鬱陶しいぞ~」

「やっほ~、純平くん。案内されにきたよ~」

勇気から警告を受けているときに、タイミング良く?悪く?八重桜葵が来た

「八重桜よ、案内される側の態度で来いよな」

「いいじゃん、私と純平くんの仲なんだよ?」

 どんな仲なんだよと思ったが、つっこむのはやめておいた。


「それで、ここが体育館な」

「さすがにこれは見ればわかるよ~。倉庫はどこ?」

「倉庫は、こっちだ」

 倉庫に案内してやることにした。


「ここが倉庫か~、なかなか広いね」

「この学校無駄に金かけてるから仕方ないよ」

 バタンと倉庫の扉が閉まる音がした。

「ねえ、純平くん…、私としたい?」

 突然のことに呆然としていると。

「あれ~、もしかして本気にした?、純平くんってばかわいいんだから」

「うるせえ、男子の心をもてあそぶな」

「結婚したら好きなだけいいよ」

「だから、結婚しねえって」

「え~、なんで私じゃだめなの?」

「だめ、じゃ無いけどそのあれだ、まだ早いじゃん」

「そんなの、私たちの愛には関係ないと思うんだ」

 こいつ、すごいこと言ってるよ。こんなところファンに聞かれたら、俺殺されるだろうな。

 いつまでもここにいたら、理性が飛びそうだった。

 


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