第2話旅立ち

これは・・・どうなっているのだろうか?

今起きていることを一言で告げると、僕の幼なじみがとなるとだろう人が僕の妹になってほしいと言うことらしい。


「私の親と、お兄ちゃんの親にもいいって言われたし、ね?いいでしょ?」


僕の幼なじみでこれから妹となる可能性があるリンがいった。


「・・・というか何で親は、了承したんだ?」

「お兄ちゃんだったら何があっても私を守ってくれると思うからだって~」

「・・・まあ妹じゃなくても、何があってもリンを守るが・・・そもそも僕は親から了承貰えるほど何かしたか?」


もう〝お兄ちゃん〟と言う言葉が妙に定着しているリンだがずっとこうだったので諦めて続ける。


「えー私が迷子になったときとか一番最初に助けてくれたじゃん」


・・・その通りなのだ。リンが迷子になったときや、なにか危険が迫った時なんとなくリンが危ないと思うのだ。そう思ったときは、すぐに飛び出していっていた。


「そうだな僕ならリンを守れるか。だが何故妹?」

「んー?妹だったら二人で一緒に住めるじゃん。」

「え?今住んでる家はどうするそして二人で住む家もどうするんだ?」


僕が問うとリンは、

「一応二人分の生活費は、十分にあるから、働いて家たてようよ~例えば、魔法都市エリンとか」

『魔法都市』その言葉に引かれてしまい僕は、

「まあ、それならいいか一緒に頑張るぞ妹よ」と言ってしまった。


「わーい!ありがとうカイトお兄ちゃん!」

「ああ」


僕はリンなら妹でもいいな思ったのだった。─────────────────────────


「いつ移動する?」

「今から!」


リンはなにを考えているのか、暗くなり始めているのに移動したいといい始めた。


「移動するだめの準備が終わって無いから明日の早朝は、どうだ?」

「え?私は、終わってるよ?」

「僕が終わって無い。あと、この町に思い入れは、無いのか?」

「む~確かにそうか~じゃ明日日が出る前にここ集合で日が出たらすぐ一緒に外出よう!」

「お、おー」


僕は、張り切ってるなと思いながらリンと別れとりあえず家に帰った。────────────────────────────────


「ただいまー」


僕は家に入りながら言った。


「お帰り~」


お母さんの声だったのでまず妹のことを聞いてから魔力のことを聴くかと考えながら家の中に入っていった。


「あら、ご飯できてるわよ~色々聞くことがあるだろうから早く座って~」


妙に間延びした声で言われて早く聞きたいことが沢山あったので、言われたとおりに僕らイスに座った。


「で?」


と僕が言うと、お母さんは


「ん~?何に~?」

「リンが僕の妹になるって話だ」

「あ~その事~お似合いでしょ?」

「だって~カイト魔術好きじゃんリンちゃんにカイト魔術好きだから魔法都市で暮らすって言うと、いいんじゃない~っていったの~」

「な、何故魔術好きなのを知ってるのだ??」

「え~?だって魔力が日に日に増えていってたからかしら~」

「え?」

「ほら~小さい頃に魔力操作の練習をすると、魔力は、増えるって言うじゃん~まあ~普通は、やり方分からなくて無理らしいけど~」


・・・魔力は増えるらしい。だが、お母さんにまんまと嵌められたようだ。


「じゃあ子供の頃は、すぐ魔力が回復したりするのか?」

「そんなことは、無いと思うけど~?」

「ならいい何でもない」

「それと、明日の早朝出発でエリン行くから。」

「え~少し早くない~?」

「それは、僕も思ったのだがな約束してしまったから、もう食べ終わったし、明日の準備しないともう間に合わないから部屋いくね」


そう言い僕は部屋に戻り明日準備に取りかかった。───────────────────────────────


次の日、日の出まであと、一刻ほどの時間僕は、荷物を持ち、お母さんとお父さんの前に立っていた。


「たまに~帰って来てもいいからね~?」

「ああ帰る余裕が出たら帰って来るよ。」

「じゃあいってきます。」

「うん~いってらっしゃい~」


僕は、妹のリンの所へ行くことにした。──────────────────────


昨日の場所に行ったら、もうリンは、来ていた。


「おそーい!」

「いやまだ日の出まで時間あるぞ?いつからそこにいたんだ?」

「三刻位前かな?」


・・・どうやら妹は、日の出まであと三刻と、半刻位前からいたらしい。


「・・・寒く無かったのか?」

「火魔術を使って温まってたから大丈夫だったよ?」

「そうかお前も、もう魔術使えたんだったな。」

「まあね~」


と、得意そうにリンは、言った。そういっているあいだに、いつのまにか、門の前まで来てしまったようだ。


「じゃあ行くか」


朝日が昇り始めている中僕はそういった。




僕らの生まれ育った故郷ルーエント絶対忘れない。・・・多分

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