第1章《闇に潜む破壊者》3節《出発》

いにしえの月、明星の日。その朝日明けの刻。

ロキ・テラリア及び、アルテミス・テラリア精鋭30名の《闇派閥討伐隊》はイルメリア近辺にある無限ダンジョンへの入り口前に集合していた。

リグェ「じゃ、全員揃ってるわね!行くわよ!」

今回の隊長を任されたロキ・テラリアのリグェ=アルナ。小人で、LV,は8。

リグェの号令に合わせて掛け声がされたあと、両テラリアの部隊は、ダンジョンに入っていった。

そのほぼ数分後、無限ダンジョンの入り口に、レイナ一行が着いていた。

コウガ「・・・・・まだ間に合うよな?」

ハルヒ「先ほど部隊が出発していたのを見ました。十分間に合います」

アキ「行き過ぎて見られてもまずいですし、先回りするか追いかけるかです」

レイナ「あと数刻たったら入るわよ!準備しておいてね。」

・・・・・・・それから2刻ほど、昼近くの(日和見の刻)になった。

ダンジョン50階。安全階層セーフティポイントであるこの階の通称は【夢見の諸島】。

その名の通りフロアは水浸しで、大小無数の島が浮いている。

部隊はその中の大きめな島【常春の島】で小休止をとっていた。

アリス「えーと、確か55階と75階だったわよね?階層主」

バレッタ「だな。どっちもでかい竜だった気がするぞ」

クレイ「正式名→ブラッド-オーバーファイアドラゴンだ。75階はそいつの水属性版だったな。確か」

カイン「最後に倒されたのはだいたい2週間ほど前だ。両方ともリポップ間隔周期は1か月ほど。まだ戦わずに通り抜けられるはずだ。」

リグェ「あと数刻後の《白夜の刻》になったら一気に突破しに行くわよ!」


今回はここでいったん休憩にしましょう。次→4節「突撃」をお楽しみに!




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