いつも子供がご迷惑おかけします
新聞で、あるNPO法人理事のおひとりが、子育て支援について記事を書かれていました。
…彼が所属するNPOで、「おとうさんのヤキイモタイム」というキャンペーンがあります。父子が、焚き火で焼き芋を作ります。
ところが、焚き火の煙が迷惑と役所に苦情がくる。顔を合わせて折り合っていこうという気風がうすれている。子供は本来、迷惑をかけながら成長していくもの。しかし現代は苦情に満ちた社会。…
という文章が目にとまりました。
もっともな事と、うなずけます。
しかし、子供が迷惑をかけるなら… まず親は、迷惑をかけて申し訳ない気持ちを、ご近所に言葉で表さなければいけません。
我慢させられている、近所の方の気持ちを汲み取ります。
「いつも子供がご迷惑かけます。今度子供達と、焼き芋大会をするのでお越し下さい。」と声をかけます。
普段から、ご近所の人と道ですれ違うたび、一人一人に「ご迷惑かけます」の一言があれば、相手の方の、心の持ち様も変化します。
自ら地域を大切にする気持ちを、ご近所に知ってもらいます。
顔を合わせて折り合うというなら、自から低姿勢で、ご近所に声かけをしなければ気持ちは通じません。
焼き芋大会で、父親同士は声を掛け合い、励まし合い仲良くしようと努力します。
しかしそこから一歩外に出て、一人の父親として、ご近所の人に「子供がご迷惑かけます。」と声をかけているでしょうか?
母親なら、なおさら。
向き合う相手が、今どんな気持ちかを汲み取り、思いやる言葉をかける、という姿勢を忘れそうな今の人間関係です。
年配者の無礼もあります。
小型犬を連れた老人が散歩しているところへ、よちよち歩きの子供の母子とすれ違います。犬が子供に急接近。子供は大声で泣き出します。
「怖くない、怖くない。」と、犬を連れた人は笑いながら行き過ぎます。
お母さんは、その人にひどくご立腹の様子。
当然「ごめんね、怖がらせたね」の言葉で、お互い気分良く立ち去れるものを。
他者への思いやりを知らない例です。
お互いご近所同士だったので、彼女はママ友に、彼の印象の悪さを伝えていきます。
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