第2話

Different world

2話

昼の森の中


モンスター [グギャー]

龍刃 [クッ!]

沙希 [ほら‼ちゃんと避けなさいよ]

[そのままだと死んじゃうよ‼]

龍刃 [うるさいなーろくに前に出てないのに言うなよ]

[な、うわ!]

ドサ......

[痛ってて、]

沙希 [うわ、ダッサイ]

龍刃 [うるさいな、回復してくれよ]

沙希 [嫌だ]

龍刃 [はぁ~?沙希が前出れないって言うから前に出てるのに回復ぐらいしてくれよ]

沙希 [だって、運動神経悪いしなにもないところで躓くし...]

[後、回復ポーションなんて持ってないし]

龍刃 [え、何で]

沙希 [あのね~今お金ないの知ってるよね!]

龍刃 [あ、]

そう、いきなり異世界に飛ばされてから何とか生きてはいるものの金はない

防具もない、武器はそこらに落ちてた木の棒で作った剣だ

龍刃 [こんなんでモンスター倒せるわけないじゃん!]

沙希 [・・・なに一人で言ってるのバカじゃないの]

今もゴブリンに負けたところだった、


宿屋

龍刃 [はぁーこれからどーなるんかなー]

せめても沙希が前衛に出れたら良いんだけどあれだしなー

前に一度前にいってもらってゴブリンを狩ろうとしたところに何故か沙希が僕の方にばかり木の剣を切りつけてくる

はっきり言うと役に立たない

てかこっちが怖い

沙希 [お風呂上がった]

龍刃 [ん、わかった]

まだ宿屋が無料でお風呂付きなのは嬉しいけど

まじでこれからどーしよ

龍刃 [はぁー]

(あ、兄貴やっぱり疲れてる私もどーにかしないとな)


朝、ギルドクエストカウンター前

さーて簡単なクエストないかな、

龍刃 [・・・そー簡単にあるわけないか]

沙希 [あ、これ良いんじゃない?]

龍刃 [どれ?こっちに渡してくれよ]

沙希 [嫌だ]

龍刃 [じゃあ、]

そー言って覗き込むと

いきなり・・・叩かれた‼

沙希 [バカ!近くに来るな!]

理不尽だろ‼

龍刃 [じゃあ渡してくれよ]

沙希 [はい]

最初から渡してくれよな~

??? [あの~]

龍刃 [あーごめん今ちょっと忙しいから後にして]

??? [え、あの、その、出来ればあなたのパーティにいれて欲しいのですが]

龍刃 [え、あぁ~わかったよ...て、えぇ~~‼]

沙希 [ちょっ大きな声出さないで!]

バチン‼

[あ、ご、ごめん]

[って何であたしが龍刃に謝らきゃいけないのよ]

龍刃 [しばいたのは沙希だろーが]

沙希 [そ、それはそうだけど、]

??? [あ、あのー]

龍刃 [ん?あぁごめんほったらかしにして]

??? [いいえ、そんなことは]

龍刃 [えーっと僕らのパーティに入りたいって話だったかな?]

??? [はい、]

沙希 [ちょっと、]

龍刃 [なに]

沙希 [あたしたちが異世界人って言わない方が良いと思うんだけど]

龍刃 [うん、それはそーだな。なら言わないことで]

??? [あのーどーかしたんですか?]

龍刃 [あ、あぁううん何もないよ]

??? [そ、そーですか]

龍刃 [と、とりあえず自己紹介した方がいいよね]

[僕、白銀龍刃よろしく武器は一応木の剣]

[じゃあ次はあたしよね!]

[あたしは、白銀沙希この龍刃の妹です武器は一応持ってるんだけど全然使えなくて]

龍刃 [じゃあ次は君だね]

??? [あ、はいわかりました]

[私はシリアですシリア・リーヤ武器は魔法の杖を使わせてもらってます]

シリア [よろしくお願いします]

沙希 [よろしくねー]

龍刃 [うんよろしく]

[あの、龍刃さん]

龍刃 [うん?なに?]

シリア [このクエスト行きたいんですけど一緒に来てくれますか?]

沙希 [当たり前じゃない]

龍刃 [何で沙希が答えるんだよ]

[まぁ言いたいことが一致してて良かったけど]

シリア [ありがとうございます!!]

沙希 [気にしなくて良いよあたしも行きたいときは言うから~]

龍刃 [だな]


こうして僕らのパーティに一人仲間が増えました‼

龍刃 [これが良い方向に向いてくれたら良いな、]

沙希 [なにぶつぶつ言ってるの?頭大丈夫?]

シリア [沙希さんそれは言いすぎな気がします]

龍刃 シリア良い子だなー沙希と違って‼

沙希 [何か言った!?]

龍刃 [なにも言ってないだろ]

[んじゃ‼そろそろ行こうか]

沙希 [うん!]

シリア [はい!]

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