第2話 自衛隊について 2

 「落ちたゾ…」

 曹候はともかく、まさか自候まで落ちるとは…

 筆記は問題なかった。

 僕は落ちた理由は99%面接だと思った。

 身体検査の時、僕は色覚検査の再検査をしたのだが

再検査では特に問題はなかったので、やはり面接で終始うつむいてどもりっぱなしだったのが落ちた原因だろう。

 

 しかし、自候の試験は身体検査・筆記試験・面接のすべてを1日でやるので、何が原因で落ちたのか分からない者もいると思う。

 そして配点がわからないのも闇を感じさせる。


 一方、曹候の試験では筆記試験が1次試験となっており、それに合格した者が

2次試験の面接に進むので、分かりやすい。

 僕は1次は通ったのだが2次の面接でまた終始どもっていたし、笑い方も下を向きながら「グヒィww」みたいな笑い声で、ほかにも色々とひどかったので落ちて当たりではあるがやはり落ち込んだ。


 ちなみに、曹候の試験は年1回であり、入隊する駐屯地や基地も限定されている。

 対して、自候の試験は2次募集、3次募集があり、陸自では採用された都道府県にある駐屯地に入隊する。


 結局、僕は自候の試験では、1次募集・2次募集は自分の県で受けたが落ち、3次募集で県外受験をして、合格して採用されたのだが、東北のとある県で受けたため、その県にある駐屯地に入隊することになった。


 

 





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