境界

@karasu-syougeki

第1話 境界を覗いたね

《あ。どうもはじめまして!私は文字です》


…………?


《あの〜…どうかなさいましたか?》


《1、、、2、、、、、3……瞬きしてるから生きてますよね?》



《ん!?こりゃ〜まいりました!まだ黙ってるって事は〜まだ分かりませんかね?あなたの事ですよー!あーなーたー!…》



《まーた、迷い込んで来たんすね?新人さんがー。毎度毎度ホント!面倒なんすよねー!あなたとはですね〜この文字を読んでいる人!つまりーあーなーたー!なのですよ!》


わたし?


《そうです!あなたです!わたし?って答える選択肢しか出せませんがね…。文字の私にはそれくらいしか力は御座いません!わる〜ござんしたー!》


《あ。そだそだ新人さん!あなたは、なんとなく開いた本やらカクヨムですがね。…あなたが私を読んでしまったのでですね〜……その〜あなたは今から主人公になってしまいましてね〜…どうします?文字の私…続き書きます?それともあれですか?私を閉じます?…》


続きを書いてくれ!


《そーこなくっちゃ!新人さん!……えっ?選択肢が決められてるって?ヒヒヒ!そりゃそうでしょ?だって文字が支配する世界ですものねーつまり!あなたは操り人形みたいな者!この世界では人間は非力な生き物!文字の私には決して逆らえないのでーす!顔文字なんかも得意なんですぞ(^ν^)ほらね》


これからどうなる?


《ほー!面白い質問ですね〜…なるほど〜……ふーん。そかそかー!ふむふむ!グーグー…ずーずーzzzzzzzzz》


男性なら《おい!》女性なら《ねえ!》


《文字の私に、おいとか!ねえとか!言わないで下さいよ〜!。》


《いいですか!よく聞いて下さいよ!この世界は私とあなたの世界なのですよー!あなたは私を読む。たったそれだけです。それともアレですか?私が何か面白いお話でもするとでも思っているのですか?》


上の文章……よく聞いて…では無くて…よく読んで、ではないでしょうか?文字さん!文字なんだし…


《がーん!ガーン!( ̄◇ ̄;)あなた……以外と細かいんですね!もう最低の客人です!はい!》


いや!選択肢勝手に決められてるしね〜!むしろ一人突っ込みみたいな世界なんじゃ……ねーの?


《今のはキマシタヨーだいぶ痛いコメントでしたよー!スラスラ普通に読んでる、そこのあなた!文字さん怒りましたからね〜!!》


《文字さん怒ったので第1章おわりー!!第2章もこのまま私を読むだけにしてやるー!》


なら読まないけど……大丈夫?


《嫌!困りますm(._.)mゴメンなさい。分かりましたマスター!第2章に入ったらマスターに文字の魔法をかけます。文字の魔法は文章なのです!マスターの創造性と文字の私が共鳴する世界魔法とでもいいますか……。せっかくの出会いですし!文字があなたを魔法の世界に誘います》


そんな事言って大丈夫か?


《まーまー…つまらなければ本を閉じればよろしいでしょ?……マスター約束ですよ。第2章を必ず読むと!約束して下さいよ〜!》


あぁ…約束するよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る