p4.  アクリルバラッド(印象違い)

     ***

6亀   レンブラントとデューラー

     ***


「昔の画家もそれなりにエロい絵を書いているらしい」

「ボク君も男の子だもんね」

「女の子もそうですよ。●●●●なんてもう中身えろえろんですよ」

「まぁそうですわねぇ」

「ボクもエロい絵が書きたい」

「図書館にはそんな本沢山あるわよ」

「マジで?」

「適当に美術大全とか開けばいいのさ。皆エロスエロスって喚いてるわ」

「本当だ、エロがそこに、そこらじゅうに偏在している」

「男の胸毛とかモじゃってるわ」

「ふむふむ、これは勉強になるのか?」

「多分頑張って毎日絵を書かないとだめっぽいわよ」

「それは大変だ。ボクはこれで失礼する。そういうかったるいことはやだ。適当に動画でも作った方がましだ」


 その後ボクはデスクトップの前で血を流して死んでいましたとさ。

 全くもってめでたくない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る