第2話(彼女side)



つまらない、平凡すぎる、なんて言葉を並べては窓の外に視線をうつす。



彼女、東雲美咲(シノノミサキ)は教室の窓から見えるグラウンドに目を向ける。そこにはまだ、中学生らしさが抜けきれていない同じ高校一年生の男子達がサッカーボールを追いかけている姿が見られた。




「今日もまた、普通の一日だったなぁ」




窓から吹き抜ける風に漆黒の長い髪をたなびかせながら、彼女はため息をついた。




なんの刺激もない毎日、そんな日々に飽きていたのだ。

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