異世界転移した無能(さいきょう)は早速世界に挑むそうです

@liner

第1話始まりは突然に

異世界にいってみたい……


 だが、行ってみると「世界を救え」などのたまうのが異世界だ。


 ある日、日本の桜島高校の2年の1クラスが光に包まれて消えた。

 日本では、それから1年クラス全員が捜索されたが、見つかることはなかった……


 そして、そのクラスは今どうしているかというと………


「くそ、いったいどれだけ体力があるんだ……」多数の少年少女と四人の大人が、1頭の魔物に苦戦していた。

 「なんで…… 、なんでなの……、なんで1人戦わせたの? なんで悟くんのところに行かせてくれなかったの?」そしてそのなかに1人泣き崩れていた少女が、リーダー格の大人に話しかける。

 「あの男の子は君たちを守ろうとして戦った。そして最弱であるあの子を失うよりも、勇者になり得る素質がある君を手放したくなかったからだ。この奈落には何回も来たことがあるが、落ちた先がどうなっているかはわからない……、この高さから落ちたのなら助かってはいないだろう。もし助かっていたとしても、魔物たちに……」そう言おうとしたとき

 「よし、あともう少しだぞ!」


 魔物の方を見ると、魔物が前屈みに倒れ込んでいる。魔法と、物理攻撃の波状攻撃により体力が削られた結果によるものだ。

 

 そこへ次々と魔法が打ち込まれ勝敗は決まった。

 

 「「「よっしゃーーーー」」」

 魔物が倒れたことにより、一斉に歓声が上がる。

 「喜んでいるところ悪いが、今日はここまでだ。怪我人が多すぎる。急いで帰るぞ……。前衛は、騎士団が務めさせてもらう。」リーダー格の男は、少年が落ちた付近のところへ花を置くと、回りに指示を出し集団で上層部を目指して、歩いて行った……。

 

 1週間前…………。

 


「やっほー♪みんな元気ー?」…クラス全員見るからに天使の前に立っていた。


 天使はアンジー・サウスと名乗り、背中に黒い翼と頭の上に輪をつけていて、髪は黒のロングヘアーだ。顔は整っていて、モデルと言われれば信じてしまいそうなくらい魅力のある女性だった。

アンジー・サウス曰く、クラスを転移させたのは、魔神から世界を救って、平穏を取り戻してほしいからだという。

 

 ▲


 この世界には、人間界と魔界、そして未開の地があった。

 元々は世界には人間界と未開の地だけしかなく、わかっているところで、陸地が4割、海が6割を占めていた。

 そして1000年以上前に未開の地より、人間界に突如として魔神を名乗る魔物が大挙として多数の魔物を引き連れ、世界へ宣戦布告したのである。


 そして宣戦布告したと同時に、海に大陸が現れ魔物たちが世界に広がっていった。それからその大陸は魔界と呼ばれ、魔物を産み出す大地として恐れられた。

 もちろん最初魔物たちに人々も抵抗したが、人と魔物の力の差は圧倒的だった。

 全ての魔物は、無詠唱で魔法を使え、自然の中にある魔素を取り込むことで、身体強化ができるが、人は、世界中の3割しか魔法を使えたい。

 しかも、魔法には、初級、中級、上級、精霊級、神級があり、人には、精霊級がやっとであったのにも関わらず、魔物の上位種は、精霊級を放てるものが数多くいた。

 

 そして一年後、現状を打開すべく世界三大都市のサントラ、クレイラ、アルテマはそれぞれの最高位の賢者3人の力を借り新たな魔法召喚魔法を使い、8人の勇者たちを召喚した。

 勇者達の力もまた圧倒的で、次々と魔物たちを倒し、魔神を倒した。

 そして魔神はこういい残したという「1000年後またこうして会えるのをたのしみにしている。」と……

 その後、世界には平穏が保たれ勇者達は、異世界へと戻りその後帰ることは無かったという……。

 

 ▲


 そして1週間前に至る……


 神崎 悟(かんざき さとる)は今年で高校一年になるいわゆる厨二患者で、背が高く顔もまぁまぁ、運動はそこそこで、頭も普通な一般的な男子高校生だ。特技は完全記憶。 (完全記憶というのは僕が、作った言葉で、本を見たら一回ですべて覚えることができるという特技だ。)

 厨二ということもありチート、もといかなりの最初からTueeeを期待していたが、そんなことが起こることはなかった


名前 神崎 悟

 

レベル1


職業 魔物使い

   錬成士


スキル???

   ???

   ???

   錬成

   召喚

   契約

常時発動スキル

   ???

   ???

   ???

   神のご加護(補正+500)

   神の魔物使い(ユニークスキル)(補正+99999)

   創造者(ユニークスキル)

   隠蔽(SS)

   封印(ユニークスキル)



最初の神崎の職業を天使が見たときの感想が「よわー、というか肉かb……前衛にすらならないなんて……」だったことはさすがに傷付いた。肉壁と言おうとしていたがそこは突っ込まなかった。突っ込んだら、めんどくさそうだったからだ。


スキルのことについては、「???とは何ですか?」と天使に聞くと「スキルの事ですか、何も持ってませんよね。」といってきた。もちろん反論はしたが、ないものはないとかたずけられてしまった。

 話を変えるため常時発動スキルのことをきくと、血相を変えたように語り始めた。常時発動スキルは、いわゆるレア中のレアスキルらしく、持っていたらすごいとか、そしてその名前の通り、常に発動し続けるなのだとか。

 隠蔽のことなども聞いてみたが知らないそうだ。

 そして「職業のことですが…」職業のことを聞こうとすると話を遮られ、「職業が村人だけど」といった天使に「はぁ?」といってしまった。天使が見ると職業覧が村人と表示されてるらしい。

 最初はおかしいと思ったが、多分隠蔽の効果だろう。

 にしても村人はひどいと思う悟だった。


 職業は、様々あり村人、戦士、武道家、魔法使いなどがあり、職業も低位、上位とある。

 魔法使いは、低位の種類はひとつだが、上位になると、黒魔術師、白魔術師、賢者など十種類以上に分かれる。他の職業も分かれるがそこまで数は多くない。

 もちろん職業のなかで勇者という職業もある。


 そしてクラスのなかで結構仲が良かった白鷺 誠(しらさぎ まこと)が勇者として天使に呼ばれていた。


 白鷺 誠は、背が高く、頭も良く、運動はあまりできないが、顔立ちが良いため学校での彼氏にしたいランキングで3位に先月なっている。回りの人望も厚く人気者だが、少し近くにいる者からすれば、ただのお気楽者だ。


ちなみにステータスはこんな感じだ。


名前 白鷺 誠


レベル1


職業 勇者 (ユニーク)


スキル

剣技レベル1

火属性魔法レベル1

水属性魔法レベル1

風属性魔法レベル1

土属性魔法レベル1

雷属性魔法レベル1

HP自動回復

MP自動回復

限界突破


常時発動スキル

一騎当千


この異世界では魔法遣い以外でも魔法は使えるらしく五属性あり、火水風土雷だそうだ、あと2つほど属性はあるにはあるそうだが、太古の昔に失われたらしい。

 魔法は普通なら属性は、1つしかもってない人が多く、1属性は(アインス)、2属性は(ツヴァイ)、3属性で(ドライ)、4属性で(フィーア)、5属性で(フュンフ)と持っている属性でそれぞれの名前が決まるのだという。

 白鷺は、フュンフであり、はじめから職業が勇者で、最上位に属する、ユニーク職業だった。

 


そんな化け物があと3人いた。

坂上 桜(さかがみ さくら)、

木下 雫(きのした しずく)、

九重 和也(ここのえ かずや)の3人で、坂上、木下、九重、白鷺、神崎はいつも五人で仲良くしていた。 そのうち四人が勇者にえらばれた。


坂上 桜は黒髪ロングヘアーのおとなしい美女子で、運動能力抜群で、成績優秀、まさに才色兼備という言葉が似合う女子である。

 高校に入ってから一年から同じクラスとなり、それからやたらと僕にはなしかけてくる。


木下 雫は、勉強はできないが、運動神経抜群な美少女だ。100メートル走では、男子顔負けの11秒台を出しているが、悔しいからか、男子達は「胸がないから」等と裏で言っている。正面で言った男子が、次の日、木下を見るなり震えて逃げ出したのは、学校全体で有名となった。

 そして、いつもお気楽な白鷺 誠の世話焼き係をしている苦労人だ。


九重 和也は、冷静で物事を客観的に見ることができ、良いアドバイザーだ。背が高く、運動が良くできるため、彼氏にしたいランキングで十位以下に落ちたことがないという。坂上とよく恋愛相談をしているらしいが、相手が誰なのか気になっているところだ。


三人の職業・スキルがこれだ。


名前 坂上 桜


レベル1


職業 光魔術師


スキル

回復

光属性魔法レベル1

異常回復

サーチ


常時発動スキル

回復特化

常時回復

範囲拡大

危険察知


名前 木下 雫


レベル1

 

職業 魔法剣士


スキル

神速

火属性魔法レベル1 

水属性魔法レベル1

瞬地

魔力変換


常時発動スキル

物理的攻撃特化

一騎当千


名前 九重 和也


レベル1


職業 パラディン


スキル

身代わり

短距離転移

土属性魔法レベル1

異常耐性(石化・毒・麻痺・魅了・混乱・盲目・精神支配)


常時発動スキル

解析(S)

危険察知


3人も白鷺と同じく、上位の職業だった。しかも坂上に関しては、失われた光属性を使えるという。


 魔法に関しては3人ともそれぞれの適正を持っている。

 魔法の効果を向上させるためには、魔法のレベルを上げる必要があり、例えば火の初級魔法ファイアーでは回数をこなせばレベルが上がる。消費MPが減り、効果も上がる。その他にも魔法には同時に使うことによって効果を上げたり、全く違う効果を得ることもあり、魔法に関してはわからない事の方が多いとさえ言われていた。


理不尽だ。いつだって世界は理不尽だ。過去に「人に才能は一人につき1つしかなくその人特有の才能がある」と誰かが言っていた。そんなの嘘だ。という感情が僕のなかにないとは言えないが、僕はないものはないときっぱり諦めれるたちだった。

だから(そうなんだ。まぁ、なるようになるだろう)という風に思っていた。


 天使はすべてのクラスメイトの職業を見てから、高らかに宣言した。


「皆さん帰りたいという気持ちがあると思います。ですが、神の意向により帰ることは困難と判断されました。先程説明した言い伝えどうりなら、魔神を倒し、世界に平穏がもたらせれば、変えれるかもしれません」


 もちろん、確証もなく戯れ言かもしれない言葉、そんなものは受け入れれるわけもなく質問が飛び交った。


「何故、俺たちなんだ」

「今すぐ帰る方法は」などと。

だが、帰る方法についてはアンジー・サウスは、わかりかねると首を傾けるばかりで、あげくの果てに魔神を討てばもしかしたら等と言い出した「なぜ、俺たちなんだ」には、ランダムで召喚するので偶然という説明で終わった。納得しがたい話ではあるが実際に異世界転移して信じることができない事が多いがそれでも信じる他なかった。


そしてようやく落ち着いたところで、アルテミス・ブラッドという人物がアンジーの紹介と共に姿を表した。

 ブラッドは、鎧を着飾っており大きな体と大きな剣を携えているのが印象的な男性だった。顔は、しわが一切なく、整った顔つきだった。

「これから貴殿らの教育係となる、アルテミス・ブラッドだ。宜しく頼む。」低い男性の声が響いた。


そう言われて皆が注目する。なんだろう、強者独特のオーラを漂わせている。近づきがたい雰囲気な人物なのは確かだ。


「早速で悪いがこの町サントラに滞在するにあたって住むところとなるところに移動したいと思う。各員荷物を持ってついてきたまえ。」ブラッドが、そういうと天使に軽く会釈してから、町の奥に歩いていった。そしてクラスメイトたちは、回りを見て目配せしあうと大人しくブラッドについていくことにした。


 今更だが、よく回りの建物を見渡してみると、白を基調とした建物が多く、地球での一般的な建物と代わらない家が建ち並んでいた。異世界で言うところの大都市と呼ばれる都市なのは回りを見渡すだけで分かった。

 女子が、物珍しそうに目をキラキラと輝かせて建物を見ている。


 そして、町の奥に連れていかれ案内されたのは一際大きな別荘だった。別荘は大きく2つに別れており、二階建てだ。一階が食堂、図書室に別れていて二階が男子寮と女子寮に別れるそうだ。右の男子寮は剣や盾を廊下や部屋に飾っていて左の女子寮は壺や絵などの美術品を廊下に飾っているらしい。各部屋は2LDKでベッドは4つ、棚が並んでいるだけの部屋で3人から4人暮らせるぐらい広かったのだが、各部屋二人ということになった。ちなみにクラスは全員で41人、男子21人、女子20人となっている。その時先生と他のだれかが転移したらしいのだがその二人は別々の個室ですむことになるそうだ。

 男子が1人余るので一人取り残されるわけだが、それが僕だ。

 気楽で自分自身では良いと思っている。気遣いをしなくていいからだ。


部屋につくと放送が流れた「今日は、ぐっすり寝るといい、明日から全員訓練を開始するので心得ておいて欲しい。開始時刻は10時、それぞれ指定された装備品を着用してくること、以上だ。お疲れのとこ悪かったな。ではお休み。」ブラッドはいつも堅苦しい感じだなと思ったが気にせずに眠りに落ちていった……


 その日の夜は、疲れていたのかぐっすりと寝ることができた。


 次の日の朝、小鳥のさえずる音と共に目が覚めた。時計をみると8時を回っていた。昨日、和也と誠に食事に誘われていたのを思い出すと急いで食事に駆け込んだ。


 「遅いぞ」と少し怒ったような感じで和也が言った。

「大丈夫だ。今来たところだからな」と誠が言っている。

(あれ? 言ってることが違う?)と思った時、「お前が言うな。お前も遅れたんだろうが!

」いつも冷静な和也がキレている。

 しかも無表情なのに目が怒っていた。「そこは友達のことをかんがえて今来たとこだとか言うべきだろ。」等と誠が正論なのか正論じゃないのかわかりづらい発言をしている。

(友達じゃなくて彼女なら完璧なのになー)と思う悟であった。


 朝ご飯は、特に豪勢ということもなく、パン、牛乳、チーズというものだった。

 異世界にも、牛乳やチーズがあることは驚きだったが。


 ご飯の後自由時間を過ごした。

 そして時計の針が10時を指す頃に「総員グランドに集合」とブラッドの放送が鳴り響いた。


 事前に指定されていた服、防具、武器を装備してグランドに向かった。


 全員集合したのをブラッドが確認すると、「おはよう、今日から各自、訓練を開始してほしい。自分で自分を守るため、自身のなりに考え、そして強くなってほしい。以上だ」ブラッドがいったその言葉に?マークが飛び交う。

「それはつまり、自主的に訓練して自身を強くしろということですか?」誠が、クラスの全員の疑問を投げ掛けた。


 「分かりやすく言えばそういうことだ。ちなみにすぐに戦争となるわけではない。その前に皆に、突然で悪いが、1週間後、ダンジョンと呼ばれるものに潜ってもらう。」ブラッドが言ったダンジョンというのは、迷宮のようなもので、いつ、どこで現れるのかわからないという。その難易度というと測定不能レベルのもあれば、最弱レベルまであり、今回挑むのは、シリウス洞窟というダンジョンらしい。

ブラッド曰く、通常のダンジョンが、千年単位で消滅、形成されていくのに対してシリウス洞窟は、数万年単位で変化がないダンジョンだという。世界にはこのようなダンジョンが8つありシリウス洞窟もその一つだという。シリウス洞窟は今まで潜れたのは39階層らしく、勇者はともかく村人では一階層すら歯が立たないそうだ。そこで7日間各自に訓練してもらい成長度合いを見るという。

 それは職業に関係なく村人である神崎にもやってもらうとの事だ。


「ダンジョンでは、罠がいっぱいあるし、それに魔物達もいる。階層が下に行けば行くほどダンジョンの難易度が上がる、その事を頭に踏まえ各自考えて行動し自分を強めるように、寮には図書館もある。そこで資料を見て調べものもするといい」そう言うと、寮のなかへ消えていった


 いつもの5人である、悟、誠、桜、雫、和也は、話し合った末に、それぞれに合った訓練をして、最終日に合同訓練をするという結論に至りバラバラに訓練することとなった。


 悟は、回りから職業が村人と思われているためか回りの目が冷たく蔑んだように見られている。

「悟くん、どうしたの?訓練しないの?」と突然、坂上が声をかけてきた。 

 「村人の訓練なんだけど、どうすればいいのかわからないから図書室で調べようと思ってる」というと「私も今はなにもすることないから付いて行っても良い?」と聞かれた。

 断る理由もなかったので、その場で了承して、図書室に移動することにした。


 図書室は結構大きく魔法、職業、ステータス、モンスター等様々な情報の本を扱っていた。


 今回、調べるのはもちろん村人のことなどではなく、常時発動スキル、スキル欄の???、あとは、職業である魔物使いと、錬成士についてだ。


完璧に調べ上げるのに相当掛かりそうだったので、端的なところだけを調べた。


 スキル欄の???は何かきっかけがあれば何か分かるのだとか、だがその重要なきっかけのところが未だ謎のようだった。

 常時発動スキルについては、情報が少ないため隠蔽と神のご加護しか調べれなかった。

隠蔽とは、文字どうりステータスやスキルを隠すためのスキルらしく、隠蔽にもレベルが8段階あるらしく下から、F、E、D、C、B、A、Sで、最高レベルがSSだった。SSの情報は乗っていなかったが、それより一つ下のSの情報は乗っており、解析スキルSランクを持っている者しか解析不能とかかれていたので、職業とスキルはばれる心配が無いことが判明した。

 ただし自分が認めた者のみ見せることができ、それ以外の者がステータスをみようとすると隠蔽のレベルに応じて隠せる範囲が決まっていてA以上は、職業は村人となり、スキルと常時発動スキルはあってもない事になるらしい。


とりあえず隠蔽について理解はできたが、神のご加護というスキルが厄介で、運が格段にアップするそうだ。運の認識はこの世界にもあるようで、攻撃がクリティカルになりやすい事と思っていたが、運に関する本がなかったので調べるのを断念した。


そして最後の創造者と神の魔物使いという常時発動スキルに関しては一切情報が載っていなかった。

 ユニークスキル、ユニーク職業については世界でも同じスキルを1人以下しか同時に所有できないスキルなのだとか。

 それ故それぞれ謎に包まれていて、まだ発現していないスキル、職業があると考えられている。


 職業のことだが、魔物使いとは文字どうり魔物を使役できるもののことで、ある一定レベルのモンスターまでしか使役できず、個体数もレベルによって変化する。

 今は、レベルが1だから1体だが、100レベルになれば使役できるモンスターが10体になるのだとか、しかもモンスターのレベルをあげることができるという。

 

 次は錬成士のことについてだが、

錬成士とはいわば錬金術のできる人のことで、魔術適正がなくても発動でき、その場にある物体に働きかけ、形を変化することができるそうだ。そのためには、物体に触っていなければならず、見たことのある物しか作れないらしい。条件はきついが、うまく使えればただいな影響がある職業だとか……


それを調べるために1日かけてそのひは終わった。

 坂上は何をしているのかというと、ずっと光魔術師とそのスキルのことについて調べていた。時折チラチラ見てきているのを気づいていたが気にしなかった。




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