307区 【市島 瑛理】
【市島 瑛理】 いちしま えいり
★初登場回 14区★
誕生日:7月7日
身長:159センチ
血液型:O型
愛用シューズ:アディダス
澤野聖香世代の三強の1人。
この世代のみで考えるなら、市島瑛理、山崎藍葉、澤野聖香の力はずば抜けて高く、同学年に負けることはまずあり得ないほどである。そのせいか、同学年の貴島祐梨、藤木紗耶も中学時代には遠目で3人を見るだけでほとんど喋ったことすらない。おかげで、レースではいつも3人でいることも多く、3人とも相手のことをライバルと思いつつ、仲間と思っている部分もある。
ちなみに、一度澤野聖香が欠場した中3のレースで、残りの2人は若宮紘子に負けているが、その原因は2人ともが、「1人欠けた状態で県1位になっても自慢にもならないな」と思い少し気が抜けたところを若宮紘子にやられたのである。
なお、もしも3人のうちの誰かが800mに出れば十分優勝出来ていたと思われるが、あえて誰もそれをしないのもそう言った理由からである。
ちなみに中学で3つある県レベルのトラックレースのうち、残りの2つは澤野聖香が勝っており、市島瑛理も山崎藍葉も一度も優勝できていない。それが、それぞれの高校生活に大きな影響を及ぼしている。
市島瑛理にいたっては、自分の実力を確かめたくて県外に進学したのに、澤野聖香と直接対決して今度こそ勝ちたいという思いが強く残り続け、高校3年時に城華大付属高校へ転入している。
この際の転入に関して、鍾愛女子の監督から出された条件は「市島の思いを尊重し、特に引き留めることはしないが、あくまで自分で編入試験を受けて実力で城華大付属高校へ行くこと」であった。
これが、市島瑛理がエースとして1区を走る高校であれば、全力で止められていたであろう。だが、鍾愛女子は数多くの強い部員を抱えており、作中で市島瑛理も語ったとおり変わりはいくらでもいる状態であったこと、仮に市島瑛理が城華大付属へ入ったとしても、都大路で鍾愛女子が城華大付属に負けることはないと監督も判断してのことであった。
また、市島瑛理と仲の良かった世良仁美と古庄志乃は本気で寂しがっていたが、他の多くの部員はショックを受けつつも、心のどこかでは「枠が一つ空いたのだから、練習を頑張れば自分にもチャンスが回ってくる」と言う思いの方が強かったのも事実である。
逆に城華大付属からしてみると、突然現れた市島瑛理に対し、戸惑いも多く、駅伝のレギュラー当落線上の部員にはあまり快く思っていない者も多く、山崎藍葉が間に入って苦労をしている。そのせいか、市島瑛理も城華大付属時代は山崎藍葉と随分と仲が良かったようである。
また、転入しても、鍾愛女子のメンバーとは連絡を取り続けており、自分が管理栄養士になりたいと思ったきっかけでもある寮の食事係の人ととも小まめに連絡をして受験のアドレスなどを貰ったりしていた。
大学に入ってから市島瑛理が最初に驚いたことは、澤野聖香の寝相の悪さである。
朝起きたら、聖香の部屋から物音がしたので覗くと、ベッドから落ちそのまま寝ている澤野聖香を発見した時にはあまりに大笑いしてしまい、しゃっくりが止まらなくなってしまったほどである。
ちなみに聖香いわく「朝起きたらベッドから落ちているのは2カ月に1回くらいはある」とのことだった。よくよく聞いてみると、桂水高校時代はレースの時や合宿の時は自分がたいがい一番に目を覚ますので部員の誰からも寝相の悪さを指摘されたことがないのと、それらの時は布団だったので、落ちることがそもそもなかったらしい。
でも、市島瑛理的にはあまりの悪さに他の部員も言えなかったのかもしれないと感じていた。
ただ、病気等を気にした市島瑛理はすぐに澤野聖香を病院に連れて行き、検査してもらったところ、睡眠時無呼吸症候群ではなさそうであること、多分寝相の悪さはあまりに基礎代謝が高すぎるのが原因かもしれないという結果であり一安心したようである。
ちなみに、病院で結果が出た後で「病気じゃなくてもこれだけ寝相が悪いと、さわのんと同じベッドで一夜を過ごすのは無理かなー」と独り言をいい、聖香を随分と困惑させている。
なお、桜ケ渕大学女子競走部発足後は、就任した監督の意向もあり、大会規模の大小、1区の距離の長短に関わらず、市島瑛理が1区で激走しチームに流れを呼び込むのが勝ちパターンとなる。この走りを見ていた水上舞衣子が是非チームにほしいと、市島瑛理に推薦を出すが、最初は管理栄養士になりたいと断りを入れる。だが、水上舞衣子の実業団もまだまだ規模が小さく、管理栄養士がいなかったことから、「逆にあなたが管理栄養士をやりながらチームで走ってくれると非常に助かるのだけど」と再アプローチされ、実業団入りを決める。
その後、毎年女子実業団駅伝では、清木千夏との1・2区コンビは大いに話題となっていた。
実業団引退後は、桂水市へと戻り病院で管理栄養士として働いている。
ちなみに、桂水市に戻ってからは、聖香を毎週末のように呼んで料理を振舞っているが、寝相が悪いのを知っているため、「泊まっていく?」とはなかなか言い出せないでいる。
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