288区 【桂水市】【桂水高校】【桂水高校関係者】

【桂水市】かつらみずし

山口県東部に位置し、瀬戸内海に面した市の南部には石油コンビナートや大手製造業の工場が多数存在する。市を東西に横断するように山陽本線が通っており、桂水駅には新幹線が停車し、市民の足として大いに活躍している。また、桂水港からは九州行きのフェリーも出ている。


人口は18万4,590人であり、市内に私立大学が1つ、公立高校が5つ、私立高校が2つ存在する。


桂水市の西隣が倉安尚子の住む大平(おおひら)市、西隣が藤木紗耶の住む笠戸(かさど)市、笠戸市の西隣が永野綾子、滝川由香里の実家があり、作中まほさんの治療院があった石城(いわき)市である。


【桂水高校】かつらみずこうこう

桂水市の中心部にある県内でも有数の進学校。


澤野聖香が1年生の時点で全校生徒は842名おり、学年、普通科7クラス、理数科1クラスがある。また、校訓は「文武両道・感謝・挑戦」である。

生徒数も多さに比例し部活も多く、以下のとおりとなっている。


《運動部》

硬式野球部・バスケット部・バレー部・テニス部・サッカー部・ハンドボール部・卓球部・水泳部・陸上部休部中・剣道部・空手部以上すべて男女

男子のみ:柔道部・登山部

女子のみ:なぎなた部・体操部・女子駅伝部


《文化部》

吹奏楽部・美術部・茶道部・書道部・放送部・料理部・図書部・華道部・筝曲部・PC部・JRC部


《同好会》

生物研究会・写真愛好会


【城 亜紀子】じょう あきこ

★登場回 54区、50区(肩書のみ)★


澤野聖香が1年の時に、けいすい祭でミス桂水を争った当時の生徒会長。

小学・中学も各学校で生徒会長をしている実力派。

顔には出さなかったものの、あの時聖香に負けたのが、実は物凄く悔しくて、その日の夢に出てきたほど……。


駅伝部とのかかわりは全くないが、ある冬の日曜日に、テレビのチャンネルを変えたら、都大路のアンカーを先頭で走る澤野聖香が映っており、母校が駅伝の全国大会を走ってることに驚くと同時に、聖香の顔を見て、けいすい祭での出来事がすぐに蘇ってしまう。


大学を卒業すると桂水市で働き始め、29歳の時に桂水市の市議会議員へ当時の最年少記録で初当選し、5期20年ほど議員を務めたのち、49歳で市長へと立候補。次点に僅か300票差という僅差で勝利し、桂水市初の女性市長となる。


【富山 一郎】とみやま いちろう

★登場回 55区★


大和葵が2年生の時のけいすい祭で大食いコンテストに出場した際、一緒に出場したメンバー。


大食いには自信があったが、大和葵に大差で負けてしまう。本人も、葵の食べる姿を見て、次元が違うと痛感した。終わったあと、葵に話しかけ、そこから仲良くなり、たまに学校ですれ違うとお互いに声をかける程度の仲にはなる。


大学卒業後、桂水市に戻って就職。大学時代も柔道を続け、社会人になってからはスポーツ少年団で子供たちに柔道を教えている。


【阿部 美穂】あべ みほ

★登場回 162区★


澤野聖香が2年生の時のけいすい祭で、永野綾子とミス桂水の決勝で争った生徒。

自身も永野綾子から生物を習っており、彼女の姿と態度が普段と違い過ぎてステージ上で若干引いていた。


ちなみに、ミス桂水に出たのは、クラスのくじ引きで当たりを引き当ててしまったから。


ただでさえ、人前に出るのが苦手なのに、なぜか準優勝してしまい、彼女にとっては、人生至上最悪の日だった。その最悪度は、大人になっても、たまに夢に出てくるほどであった。


大学で上京したが、仕事は地元でしたいと思い、現在は山口県庁で働いている。

なお、あの日の準優勝は同窓会で未だにネタにされているようである。


【舟入先生】 本名、舟入健二(ふないり けんじ)

★登場回 55区★


桂水高校の体育教師。男子バレー部顧問。

体育教師だからきっと大食いだろうという生徒の判断のもと、大食いコンテストに出場させられるが、別に大食いでもなんでもない。ただ、生徒の期待もあり、無理して必死で食べたらお腹がいっぱいになり、その日の晩御飯がまったく食べられず、奥さんを随分と不機嫌にさせてしまう。


澤野聖香の体育も担当しており、聖香があまりに球技種目が下手なのと泳げない事実をみて、基礎体力と技術は全くの別物だということを改めて認識する。


【井中先生】 本名 井中 正輝(いなか まさてる)

★登場回 178区★


桂水高校の国語の先生。主に古典を担当。放送部顧問。

澤野聖香達の修学旅行に帯同した年が桂水高校に赴任して9年目。高校内でも割と長いほうである。


ちなみに、澤野聖香の姉である澤野結依の3年時の担任でもある。澤野結依には随分と手を焼かされており、澤野聖香が入学してくるのを知った時に、それ相応の苦労を覚悟していたが、姉とのあまりの違いに逆に不安になり、澤野聖香が入学して数カ月は、きっと2人は血が繋がってないのだろうと思っていたほどである。


なお、井中先生が澤野結依の担任をしていた時に、彼女を叱った理由は、「次の授業が水泳の時に、スクール水着の上にカッターのみを着て授業を受けていた」、「10時ごろの休み時間に、机にテーブルクロスを引き、お菓子と紅茶入りの水筒を並べ、優雅にティタイムを始める」、「コンビニで買った肉まんが冷えたからと、調理室の電子レンジを無断で使う」、「保健室のベッドでさぼっていた上に、睡眠学習中の札を掲げている」等々、あげたらきりがない。


そんな井中先生の一番の衝撃は、3年の三者面談で澤野結依が自分の将来の夢を披露し、そのためには大学でどういったことを学ぶべきか、また、誰の元で学ぶべきかをスラスラと語り、そのために自分はどの大学のどの学科を受けたいかを語ってきたことである。


「あの澤野結依が、あそこまで自分のこれからの人生を明確に描いていたとは思いもしなかった」と、井中先生は職員室で語っていた。


【津田先生】 本名:津田 祥子(つだ しょうこ)

 ★登場回 142区★


桂水高校の美術部顧問。担当教科も美術。でも、本人は弓道を趣味としており、学校が終わった後や、土日はもっぱら弓道漬けの毎日である。

悪気はなかったとは言え、澤野聖香に言った一言が失言だったかなと、3日くらい悩んでいた。


ちなみに、大学を卒業後、一般企業で3年働いたのちに、教員採用試験を受け、桂水高校が最初の赴任地である。歳は違うが永野綾子と教員としては同期であり、園村晴美が3年生の時、教員になって4年目であった。


なお、4年で桂水高校から異動しているため、澤野聖香が教育実習生として桂水高校に来た時は、別の学校で勤務している。

園村晴美本人以外では、唯一、彼女の将来の夢を知っていた人物。美術部の部活の際に晴美に相談され、色々とアドバイスをしていた。


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