やさしいまなざし
そうっとそっと誰にも気付かれないように
ゆっくりゆっくり風は冷やされて
ブルッと震える夕暮れ時
カラスたちも揃って御帰宅
空一杯に黒い翼が映ります
さあ 次の幕が上がるよ
ちっちゃなちっちゃな女の子
やさしい月光に誘われて
一番星の見える丘にやってきた
キラキラ キラキラ キラキラと
それはまるで星たちの鼓動
冷たい空気胸一杯吸い込んで
ただそのままの景色に圧倒されて
千の星 億の星 ねぇ いつからいたの
この星の産まれる前からそこにいたの
そうしてずっと見守ってくれていたの
無限の星たちの中に人工衛星申し訳なさそうに泳いでる
空の上から僕らのために働いてくれている
遠い遠い空で頑張っている君たちにいつも感謝をしているよ
無限の星空から幾つもの星座を生み出した昔の人たちは
きっと今よりもずっと星たちと一緒に過ごしていたんだね
きっと今よりもずっと美しかった夜空に心動かさずにはいられなかったんだね
ちっちゃなちっちゃな女の子
満天の星空の下で太古の記憶を遡ります
星たちの見守る中で一つの小さな生命が始まって
そうして最後の生命が尽きるまで小さな祈りは続きます
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