23時の風景

 遠い 遠い 記憶の旅

 深い 深い 霧の中で

 誰かを 誰かを 探してる


 ずっとずうっと大昔

 まだ人が人でなかった頃

 きっと今よりもずっと空気が澄んでいた頃


 正しい営みと正しい季節

 いつまでも変わらない永久機関

 想像の範疇を超えられない僕らの限界


 静かに静かに夜は深けていって

 こんな僕にも無限のイメージが広がっていく

 未来を考えると深く深く沈んでいくから

 いつだってこんな時は昔の事ばかり思い出してる


 何もない頃に戻ればいいのさ

 ほら世界はいつだってその準備ばかりしてる

 進みすぎてまた新しい0に戻っていく

 全ての出来事を受け入れていけば歩いていける


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 今もどこかではしゃいでる

 深い深い霧の奥のそのまた奥で


 そっとそおっと降りてくる

 やさしいやさしい白いイメージ

 さあもうそろそろ寝る時間ですよって

 お日様を宿した布団に抱きしめられる

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