第116話 身近な人からほど侮られる

 私は何故か身近な人にほど侮られる傾向があるようだ。


 どういう事かというと、会社の同僚程度ぐらいまでの親しさの人たちには、私は頼られる人として見てもらえることが多い。

 同期からは『先生』というあだ名をもらったほどだった。


 けれど夫や昔から私を知っている友人等となると、私はダメな人間であったり、人から舐められる人間と見られているのだ。


 私としては、圧倒的に私に一目置いてくれたり(都合よくでは無く)頼ってくれる人たちの方が多いから、身近な人たちが私を馬鹿にしたり侮る事が少し不思議に感じてしまう。


 一人の友人曰く、私は優しいから、人から舐められるのだと言う。


 私は、私を舐めてくる人間を内心軽蔑しながら、でも表向きでは満面の笑顔で対応する腹黒い人間だと自分では思っている。


 だけど身近な人たちは私を侮る。

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