第61話 パンツとパンティと赤面と

 昔の少年マンガは、女の子のパンツを「パンティ」と表現しているのをよく見かけた。

けれどリアルな女の子の間ではパンツはパンツで「パンティ」などと言わないものだから見聞きするだけで赤面していた。


パンツがパンティに変わるだけで、どうしてあんなにも恥ずかしく感じてしまうのだろうか。


私が小学生の頃、「これぞパンティ」という「くしゅくしゅパンツ」が若い女性の間で穿かれ始めた。


ませた友達がそれを親に大量に買ってもらったので見せてもらったが

見ても、触っても赤面しないし恥ずかしくないのだが

やはり、「パンティ」という言葉は恥ずかしくなってしまうのだ。


そして何故か私の個人的イメージなのだが、パンティという言葉には

ニタニタ笑いながら頭にパンツをかぶる男性のイメージがついてくるのだ。


パンツならば、おへそまでカバーする安心物なのに

パンティだとおへそのずっと下なので、穿く方としても不安感がある、というのもあるのかもしれない。


じゃあパンツという言葉は、完全に大丈夫なのかというとそうでもない。


ズボンを気取った言い方で「パンツ」とイントネーションを上げて言おうとも

私にとって「パンツ」は下着のパンツでしかないので

人が言うのは聞けても、自分でズボンの事を「パンツ」とは赤面してしまって言えないのだ。

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