第52話 花見より屋台

私は「花より団子」派。

毎年のお花見は、桜を見に行くのではなく屋台で何か美味しいものを食べるのが目的だ。


バンバカ食べなくても、屋台を見て歩いているだけでも何だか幸せな気分になってくる。それぐらい屋台が好きだ。


桜の季節になると、目的地の桜の咲き具合以上に屋台の開店状況が気になる。

お祭りも同じだ。

御みこしや、何かの踊りやパレードより屋台を楽しみにしている。


たこ焼きなんて、銀○この方が美味しいと思ってても買ってしまう。

から揚げなんて自分で作ったものの方が美味しいのに買ってしまう。

りんご飴なんて子どもの頃、食べ切れなかった記憶があるくせに買ってしまう。

だけど関西風お好み焼きが好きな私は、広島風にはなびかない。


もしかしたら私みたいな人間は「風流もへったくれもないな」と白い目で

見られるものなのかもしれない。


けれど我が家は旦那も同じ考えなので、遠慮なく(?)二人で屋台を楽しみに出かけている。

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